A Matter Of Life And Death | Born of Frustration

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Artist: Iron Maiden
Album: A Matter Of Life And Death
Year: 2006
Genre: Heavy Metal, Progressive Metal


イギリスのヘヴィーメタルバンドIron Maidenの14枚目のアルバム。キャッチーでエネルギッシュな前作「Dance Of Death」とは違い、ダークな作風へと戻りMaidenらしさを感じるアルバムです。Steve Harrisは「これまでよりもへヴィーでとてもプログレッシブなアルバム。Dream Theaterよりももっと70sの方法で。」と言っている通り、よりコアな層へとアピールする内容となっています。シングル曲Different Worldはキャッチーだけど、2曲目以降はまさにプログレッシブメタルとしての本領発揮です。7分以上の曲が6曲もあり構築美と評されるIron Maidenらしさを詰め込んだ傑作だと思います。やはり時代によって音楽性を変えていくことも大事で、80年代前半だったらヘヴィーメタル創世記の勢いと熱さや人を惹き付けるキャッチーさが求められたけど、今現在それをやっても場違いになるわけで、Iron Maidenみたいにシリアスかつダークでプログレッシブなスタイルがシーンに生き残り人気を維持する秘訣だと思います。Maidenが過去のバンドではなく現在のメタルシーンでも高く評価されるのは圧倒的な楽曲の深みとインテリジェンス、そしてメロディーのクオリティに衰えが見られないこと。Brighter Than A Thousand SunsはKilling Jokeのアルバムタイトルでも知られるけど、「千の太陽よりも明るい」という意味に反してダークな曲調の名曲です。Steve Harris、Adrian Smith、Bruce Dickinsonの3人がクレジットされた曲は3人の才能ががっちり噛み合っていて特に素晴らしいです。Bruce Dickinsonがソロアルバムで見せるモダンなダークさも歌い方などに表れています。このアルバムを90年代以降の最高傑作に挙げる声も多いようです。