5月9日
ものすごい雑多な喧騒のスパッカナポリ地区を無事クリアした私は本日、フニコラーレ(ケーブルカー)で3箇所観光しようと思いました。
昨日港から丘を見上げたらとても素敵な建物が見えたからです。
張り切ってたくさん朝食をとり、いざ出陣。
ホテルから数十メートル歩いた所で足を取られて転びそうになり、すぐ前を歩いていたダーリンの肩に手をかけました。
ダーリンは気が付かず数歩歩いたので、私は転び手はダーリンの肩に。
腕が引っ張られ、前の方の肩から腕の筋が少し伸びちゃったようです。
今回はたくさん歩いても良いように足首までの靴を履いていました。これが裏目に出て踏ん張れなかったのですね。
事実、昨日のようにたくさん歩いたのに足はまるで疲れなかった。ここまでの靴の選択は正しかったんですが、こんなことになるとは。
転んでも足はまるで問題ありませんが、右腕が痛い!
初めは方が脱臼したのかと思いましたが、やはり腕の筋とか筋肉のようです。
すぐにホテルに戻り、肩にサロンパスを貼って持って来たガムテープをサージカルテープ代わりにしました。
バファリンを持ってきたので痛み止めです。
腕をちょっと外側に動かすだけでひゃーって痛い。
ブァファリンをそんなにたくさん持って来なかったことと、ガムテープだといくらなんでもかぶれるでしょうって事でダーリンが薬屋さんに痛み止めとスポーツ用テープを買いに行ってくれました。
痛皆止めが効いてきたようなので、丘の上の3つの行き先のうちの一つに行くことにしました。
フニコラーレの駅はウンベルト1世ガッレーリアの近くにあります。
まずはウンベルト1世ガッレーリアに行きました。
ミラノのガッレーリアよりはもちろん小さいのですが、真ん中に星座のモザイクがあって、良い感じでした。
ダーリンと私、甥や姪の星座のモザイクの写真を撮りました。
なぜ、ここに載せないのか!
それは私が何も持たずに、携帯も持たずにいるからです。
右腕をかばって何も持たないことにしたのです。
(その後、ダーリンから送ってもらったガッレリアの写真です。)
その後、フニコラーレで終点まで行きました。
ナポリには3つのフニコラーレの路線があります。そのうちのチェントラーレ線です。
目的地はサンマルティーナ侯爵陶器美術館です。
ここは公園の中にあります。
駅を降りたら結構近いはずなのですが、なかなか着かない。
途中で素敵なおじさまに場所を聞きましたが、まだ先のようです。
「大体300、400m歩き、その左手に公園の入り口がある。その公園の中に美術館があります。」って教えてくれました。
お礼を言って別れたら後ろから「途中まで一緒に行きましょう!」と声をかけてくれて、
私たちが日本人だと言うと
「日本に行ってみたい。知り合いが日本に行ったがとても素晴らしいところだと話していた。特にテクノロジーが優れていると言っていた。」
嬉しいですね。
ナポリではまだ日本人にあっていません。
でも、私たちを見ると子供達も大人も
「ジャッポネージ?」
と聞いてきてくれます。
日本人が好きみたいです。
別れ際にダーリンがありがとうと握手を求めました。
おーい!
やめてくれ!
これだったら私も握手しなくちゃならないじゃん!
仕方ないので、痛さを堪えて腕が上がるところまであげて握手をしました。
サンマルティーナ公爵陶器美術館は美しい公園の中にあります。
お昼休みだったので1時間、公園のベンチに座ってゆっくりしました。
鳩やカモメが人間を怖がらずに寄って来ます。
芝生に寝転がってお昼寝している人のすぐ近くまでカモメが来たので、カモメがその人のお腹の上を通過することを期待しましたがそうは行きませんでした。
14時30分に美術館が開き、
チケットは受付に人がいるのに機械で買うようです。
とりあえず、私は右手が上がらないのでダーリンが買います。
英語の言語を選んで
少し迷っていると受付のスィニョーラが来て、
ボタンを押してくれます。
最後にカードで決済したのですが、機械が止まってしまいました。
書いてある英語があまりわからないみたいでウオサオしているうちに、エラーの表示になり、キャンセルボタンを押しました。
もう一度チャレンジしましょうと私たちが言ったら
「ちょっと待って!」と無料のチケットを出してくれました。
もしかしたら料金を二重に払っちゃう可能性があるからそうしてくれたのです。
美術館の中は私たち2人だけです。
ゆったりと見学できました。
上の階はイタリアの陶器、地下は日本や中国の陶器が置いてありました。
その後、メトロでトレド駅まで行き、スーパーでサラミやパン、水やワインを買ってホテルまで帰りました。
こんなに腕が痛いので外に食べに行く気が起こりません。
誰かにぶつかったらひぇーーーって声を上げちゃうくらいに痛いのです。
着替えもダーリンに手伝ってもらうし、トイレの後もパンツをダーリンに上げてもらわないとならないくらいです。
好事魔多しとは上手いこと言ったもんですね。