ここに掲載されました
【Requiem aeternam dona eis, DomineⅠ( 2009/10/31(土) 午前 6:54)】(ファン限定)
および
【Requiem aeternam dona eis, DomineⅡ(2009/10/31(土) 午前 7:13)】
は≪書庫:Les épîtres≫へ移転しました。

(Les) épître(s)とは手紙、書簡のことです。より、適切と思われる書庫への移動です。

よろしくお願いします。 ありがとうございました。

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Tribute toJAMESJOYCE in TRIESTE on the PONTEROSSO BRIDGE over the Canal Grande
イタリア トリエステ カナルグランデに架かるポンテロッソ橋の ジェイムズ ジョイス メモリアル

今回は、ラテン語について、少しばかり述べたいと思います。ラテン語はカトリック教会の共通語です。聖書もミサもラテン語がスタンダードだと思います。ただ、ヴァチカンは、各国、各地域語の聖書も、ミサも認めています。また、地域主義といって、地域の風習を取り入れることも認めていますが、近年ではこの傾向が強まっているようで、その地域のネイティヴ以外は違和感を感じることが多々あります。難しい問題ですね。私としては、ラテン語のウルガータ聖書と、ミサが一番落ち着きます。クリスチャニティーとはヘブライ語、アラム語とギリシャ語で、カトリシズムとはラテン語だと思っています。

J.ジョイスは、幼少の頃から、カトリックの学校で教育を受けました。十代になると、聖職者になるための教育を受けています。早くから、神学、哲学や語学や文学にその才能を示しました。結局、聖職者の道を断念し、教会からも遠ざかってゆきましたが、これは、当時、偏狭と怠惰と無気力に安住し、一方で民族主義的な傾向と結びつき、政争の道具となっていったアイルランドカトリック教会の問題でもあったと思います。しかしながら、教会を離れても、ジョイスの精神から、カトリシズムの精髄や、聖トマス アクイナスの神学、哲学は、生涯消えることはありませんでした。

さて、地中海地域で最初の共通語は、アレクサンドロスの帝国がもたらした、コイネのギリシャ語でした。その後、ローマが地中海の覇権を握って、ラテン語がこの地域の共通語になりました。やがて、ローマは北方にも進出し、ラテン語は西ヨーロッパ全体の共通語の地位を得ることになります。西ローマ滅亡の後もその地位は揺るぎませんでした。言語のモザイクのような西欧では、教会ばかりではなく、コミュニケーションツールとしての共通語が必要だったからです。

西ヨーロッパの大学の源流は、中世のカトリック修道院です。そこでは、ラテン語は最も重要な基礎教養でした。その伝統は今日でも残っています。特に、神学、哲学、言語学、文学、文化、人文、教育系等では必須でしょう。

それから、西ヨーロッパのほとんどの国で、中学や高校に相当する義務教育クラスから、ラテン語教育がおこなわれていると思います。イタリア語、スペイン語やフランス語といったロマンス語にとっては直系の先祖であり。系統の違うゲルマン語派のドイツ語や英語も、多大な影響を受け、多くの語彙が流入していますから、母国語理解のためにも、ラテン語は必要なのです。日本の古文、あるいは漢文に相当すると思います。
2009/10/26(月) 午前 3:43に、ここ≪書庫: Les Monologues≫に掲載しました【James Joyce the Deportee Ⅰ】は≪書庫:Au Forum≫に移転させました。

コメント応答の流れの中で、J.ジョイスが話題になり、それについて述べたものですが、同じ題材があちらこちらに散らばるのは、分かりにくく不便です。そこで、J.ジョイスに最初に言及した≪書庫: Au Forum≫に移転させました。

今後はJ.ジョイスが主題になるコメントは≪書庫: Au Forum≫でおこないたいと思います。ありがとうございました。