蒲田紀行❸ 鳥万本店 

黒湯温泉に20分遅れて行き実質5時間の入浴となった。

黒湯温泉もサウナもずっと長く入っていられるわけではないので黒湯なら5分くらい、サウナなら7分くらいである。

水風呂に入ってまた黒湯なりサウナに入り、脱衣場に行きバスタオルを椅子にひいて独検3級の単語集を開く。

そういったことを繰り返した。

単語集を開いていると眠くなり30分くらい眠った。

頭だけ大きく揺れて倒れそうになり目が覚め、また眠り頭を大きく揺らしがくっと倒れそうになるとまた目を覚ます。

目が覚めると脳の疲れがとれているのが感じられた。

脱衣場にいるとお年寄りから話しかけられたり会話の時間もあった。

一日おきに透析を受けているというお年寄りは78歳で80歳までは生きようと思っていると言う。

僕が人生100年ではないですかと言うとそんなに生きていたってと笑った。

またあるお年寄りは大学では第二外国語がドイツ語だったのだけれどもIch Liebe Dichしか憶えていないと笑った。

その人はインドネシアとフィリッピンに転勤となったのでインドネシア語とタガログ語は話せると言っていた。

浴場では小学1年の男の子とお年寄りが話しをしていた。

その子は僕のところにも来て話しをした。

僕にもこんな時代があったのだなあと育ててくれた両親への感謝の気持ちとなった。

鳥万本店の開店時間が近づきあと1回だったらまだサウナに入れると思いサウナと黒湯と入った。

すぐに出れるように下着や荷物をバックにまとめていたので脱衣場に行くとすばやく着替えて鳥万へと向かった。

 

 

黒湯温泉を15時30分に出て早めに歩けば鳥万本店に16時前に着く。

 

 

線路沿いに歩いていたら雑草が花を咲かせていた。

 

 

ピンク色の花の中に白と黄色の花が円になって咲いている。

 

珍しいなあと思って写真を撮った。

 

雑草なのにかわいいものだと思った。

 

 

 

蒲田は飲み屋が多い。

 

たくさん飲み屋があるのに鳥万ばかりというのは??

 

そんなことも思ったのだけれども今のところは鳥万2階が僕のルーティンとなっている。

 

 

黒ホッピーセット。

 

 

 

 

若鶏の唐揚げ500円。前回は注文しなかったので今回は注文した。

 

ここの店の一番人気。

 

この日はめずらしく二階はすぐに満席となり若い人達も多くいつもよりにぎやかだった。

 

「静寂」と感じるくらい静かなこともある二階だがこの日は少し音量があがっていた。

 

 

なかおかわり。

 

焼酎はなみなみについでもってきてくれることもあるのだけれどもこの日は忙しいしはやめに歩きもっていけるようにか、

なみなみではなかった。

 

でも、これはかなりきくのだ。

 

25度あるのかもしれない。

 

 

ソース焼きそば380円

 

鳥万はメニュー豊富。

 

自分は料理が趣味なのでまだ食べていないものを食べて研究している。

 

ちょうど創業50周年ということでここは蒲田の老舗大衆酒場である。

 

半世紀続くというのにはそれなりに愛されささえられてきたからである。

 

そこでしか味わえない老舗の味というものもリピーターの心をつかむのだと思う。

 

ソースやきそばは想像していたものとは全然違っていた。

 

ものすごく細い中華麺だった。

 

この細麺の食感がものすごくよかった。

 

かなりいい麺を使っている。

 

そしてあまりくどくせずに麺のよさを生かす味つけなのである。

 

これは久々のヒットだった。

 

ここまでいい麺だともしかするとご当地製麺所である菅野製麺所の麺かもしれない。

 

菅野製麺所は1949年創業。

 

鳥万は1964年なので菅野創業の15年後の創業である。

 

 

白ホッピーセット。

 

 

こちらもまだ食べたことがない肉団子ケチャップ350円。

 

鳥万は中華のメニューもそれなりにある。

 

甘酢餡たっぷりでお酒のアテとしてはなかなかいい。

 

肉団子は自家製だろうか?

 

そこは微妙であった。

 

味的にはもちろん満足。

 

たぶんこの写真を撮った自分はかなり酔いもまわっていたと思われる。

 

白ホッピーも当然なかをおかわりしたはずだ。

 

写真を撮っていないのは酔っていたからだろう。

 

みんなが注文していた枝豆を最後に注文した。

 

 

メニューにはないので黒板メニューにあるものだろう。

 

なんとこれは国産のようだった!!!

 

国産の枝豆は値が張るし鳥万のこだわりを感じる。

 

これで終り、会計しようと席を立とうとしたらちょうどいれかわりにいつも挨拶するKさんがニコニコとして僕の

隣りに座るところだった。

 

僕は女子大生のAちゃんに挨拶して一階へと行った。

 

一階のあの姉さんともきっとなにかしゃべったと思うのだがもう完全にできあがっていて思い出せない。

 

会計した金額も憶えていない。

 

どうして蒲田でラーメンを食べずに京浜東北線に乗ったのだろうか??

 

 

品川駅で乗り換えるはずだったのに眠りこけ目が覚めたら東十条だった。

 

とんでもないところまで眠ってしまった。

 

たぶん田端とかそのあたりまでひきかえし山の手線に乗り換えたのだろう。

 

財布や携帯はちゃんとあった。

 

池袋で西武池袋線に乗り換え所沢まで行くのが最短だったのだけれどもずっと座って新狭山まで帰りたいので

新宿まで行った。

 

鳥万でえだまめの写真を撮ったのは17時11分とはやかった。

 

東十条は19時4分。

 

どうも計算があわない。

 

蒲田駅は17時半には京浜東北線に乗っているはずだし。

 

ということは憶えていないだけで鳥万を出て少し蒲田をふらふらしていたのだろうか・・・・・