鳥万のすゝめ 蒲田紀行❷
ゆ―シティーに行くとガラガラだった。
土曜日なのにこんなこともあるんだね。
2時間ちょっとしかいられなかったのだけれども黒湯の露天風呂とサウナを交互に入り水風呂にも入った。
水風呂の温度は15度以下とかなり冷たい。
この温度設定はないんじゃないかって思う。
サウナから水風呂って気持ちいい。
でもこれだけ冷たいと5秒くらいしか入っていられない。
狭山を出るのが11時と遅かったので10時に出れば3時間ちかくいられるので今後は10時にでれるようにしたい。
さて鳥万本店の営業開始時間は16時である。
16時に行っても座れるわけではない。
まあ一人なら大丈夫なのだけれども数名で行くときは予約している人たちもいるので断られることもある。
そして僕が好きな二階のカウンター席についても16時に行ってもすでに埋まっているということもありえる。
でも15分前に並ぶと間違いなく一人なら二階のカウンター席に座れるのだ。
5分前だと運が悪いと座れないこともある。
だからゆーシティーは3時半に脱衣場に行き急いで服を着た。
なんとまだ3~4名しか並んでいなかった。
でもこのあとどんどんと並ぶ人が増えいつもの長い行列となった。
一番手の人は鳥万に40年通っているという超常連で二階カウンタ―席で座る席も決まっている方だ。
僕の後ろには若い男性2名がいて鳥万で飲もうと誘った男性はここの魅力について解説していた。
地上4階建ての大衆酒場なのだけれども上にいけばいくほど接客がわるくなるなどと言って笑っていた。
たしかにそういわれてみると1階で飲んでいた頃はホールのスタッフはやたら親切で丁寧だった(笑)
1階で飲めないから2階に行くことが増える中、2階の接客にはかなりむかつくこともあった。
でもだんだんとそれこそがまさに居心地のよさだとわかるようになったのだ。
あえて言うのなら言葉使いは荒くともお客さんを大切にしている心がわかってくるからなのだ。
それと鳥万のルールを知ればルールがわかっている客にはすごく親切にしてくれるということも言えることなのである。
2階のおばちゃんも僕にはとても丁寧になって僕も親しみを持つようになっている。
そして2階にはとても若いAちゃんがいる。
みんなの人気もので鳥万を愛していることが伝わってくる。
すごく気が付く人だし一生懸命に働いている。
Aちゃんがいることで2階はほんとうにいい雰囲気となっているし若いながら2階だけではなく来店するお客さんへの
気働きがすごいのだ。
禁煙ではないのにタバコを吸う人がおらず、なぜかしらワイワイおおさわぎをする人もいない。
それが鳥万2階なのである。
なぜ僕は鳥万の二階に行くのか?
豊富なメニュー。
リーズナブルな価格設定。
料理のクオリティー。
そういったこともあるにはあるけど、なんと言っても2階のスタッフとお客さんとが無意識的に作り上げている憩いの空間と
時間に酔うためなのだ。
自分はともかく身体全体で二階の「音」を感じ取る。
ベテランのおばちゃんの声、Aちゃんの声、お客さん同士の会話・・・そういった「音」に酔う。
僕たち家族は半世紀以上前に蒲田へと移転し蒲田で暮らしていた。
だから鳥万???
それは違う。
蒲田に暮らしていなくとも僕は鳥万にシンパシーを感じたであろうし鳥万ありき蒲田を好きになったに違いない。
これが学問のすゝめならぬ鳥万のすゝめなのだ
並んでいたら・・・・・1階のおばちゃんが今日は人がいないので入店をお断りすることもあると言った。
わああ~~ これはショック!!
後ろの並んでいた男性は1階から4階まで人がいないなどと話している・・・ようであった。
自分はショックだった。
二階のおばちゃんもAちゃんも今日はお休みなのかと不安になった。
並んでいる人に1階のおばちゃんは今日はもう満席で座れないなどと話している。
まあそれは1階の話しのようであった。
自分は二階のカウンター席希望なので二階に誰もおらずとも飲みたいと思った。
暖簾がかかってどどっとみなさんが入っていくと僕は二階へと足早に。
二階に行くとおばちゃんとAちゃんがいつものようにいた!!!
いったいなんだったのか!!!
二階はいつもの通りではないか!!!
ほんとうに僕はうれしかった。
そしてだいたい座る席がきまっているカウンター席で自分が座っていいところに座った。
40年以上通っているという大先輩のお隣の席だ。
さあ、鳥万の基本情報を僕なりに発信しよう
お通しは180円。
小皿に袋に入っているこういったかわきものをあける。
これが鳥万はじめである。
二郎ではないけれども二階にはルールがある。
まずおばちゃんとAちゃんは二手にわかれてドリンクの注文をとる。
自分からビールくださいとかサワーくださいとかすみませんとか言ってはならない。
黙って待つのだ。
伝票があるのでそこにドリンクオーダーのチェックがレ点で書かれる。
僕は瓶ビールである。
ドリンクのオーダーが終わると提供とともにフードのオーダー受付もはじまる。
おばちゃんとAちゃんが忙しくドリンクを各所に運んでいるのでタイミングを見てフードのオーダーをする。
そういった時に「すみません」などと言って呼んでもすぐ来てくれるときもあればちょっと待ってなどと言われることがある。
やはりたった二人で切り盛りしているので無理に呼ぶのは好ましくない。
自分はどこかの席にドリンクなりフードを運んで戻るとき、通りがかった時なり、なにもオーダーがないようなときに
注文をする。
鳥万には「サービス200円」がある。
この日はネギトロ。
少量に見えるのだけれどもまずまずの量だ。
200円なら満足。
東京なのでこれであたりまえなのだろうけど、弊ブログ的には津田沼と船橋の参佰宴のおまかせ参佰宴盛りがおすすめだ。
新鮮な刺身盛り3点盛り以上が300円(税込み330円)で東京では信じられないようなサービスぶりだ。
あそこの気まぐれ参佰宴盛りと比べてしまうと鳥万のサービス200円もさみしい感じとなってしまう。
そして鳥万一番人気は暖簾にも記されている若鶏の唐揚げ。
この日はそれほどオーダーが入っていなかったけれども複数人では2人前を注文したりするお客さんがいた。
唐揚げはとんでもないボリュームなのでこれを食べてしまうと他があまり食べられないのでこの日は他のメニュー開拓をした。
サラダの部から「スパゲッティーサラダ350円」
う~~ん・・・ゆーシティーに行く前に行った食堂のマカロニサラダと同じドレッシングだ。
マヨネーズの黄色ではなくフレンチドレッシングのような白いドレッシングなのだ。
とてもおいしいのだけれどもこの量で350円はお得感はない。
同じくサラダの部から「ブロッコリーサラダ350円」
こちらも350円はコスパはよくないと思った。
でもこういったブロッコリーの切り方ははじめてだったし勉強になった。
ブロッコリーには酸味のあるドレッシングがかかっていて脇にマヨネーズが添えてある。
下はキャベツだ。
まさか中国産の冷凍ブロッコリーを使ってないだろうかと少しだけ心配だったのだけれどもちゃんとした
よい国産のブロッコリー使用のようだ。
ゆで加減がすごくよくてしゃきしゃき感があり、生っぽさもなくという微妙なところ。
ブロッコリーの茎も美味しいんだねとこのサラダは正解だった。
そしてこちらはサラダの部からサラダうどん。
これもコスパは悪い。
こだわりのないうどんにキャベツ、わかめ、トマトで350円。
サラダうどんを食べるのは初めて。
他の店でも食べたことがなく人生初めて。
バンバンジーに使っている胡麻風味のドレッシングだ。
なるほど・・・うどんもこういった食べ方もあるのかと勉強になった。
Aちゃんが僕に顔を近づけて言った。
「サラダ好きなんですね」
「いやいろいろ研究してるんですよ」
僕はAちゃんににしん塩焼きはないですよねとか骨せんべいはないですよねと言った。
骨せんべいについてはなんともいえないけどきいてみますとAちゃん。
そして骨せんべいありましたと明るい笑顔。
もってきてもらった時に、
「研究進んでいますか」
とAちゃん。
白ホッピーセットでなかおかわりの時に氷は大丈夫って言ったナルナル。
普通はこれで終わるのだけれども、鳥万二階の雰囲気にもっと酔いたくなってシークワーサーサワーをお願いした。
サラダを注文していた時に串カツ350円も。
思ったより小さかった。
でも揚げたてだしものすごくうまかった。
これははたして鳥万自家製なのか、あるいは既成のものなのか。
ナルナルおじ様は骨せんべいとマヨネーズにつけてバリバリと食べつつトローンとした目になってしまいました。
というのもシークワーサーサワーに中おかわりしいたからです。
いつになく飲んでしまいました。
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サラダはすごく勉強になった。
今日はブロッコリーサラダとスパゲッティーサラダをあわせた鳥万サラダを作った。
ブロッコリーはマリネ風だったからワインビネガーをたらしました。
スパゲッティーサラダはフレンチドレッシングとマヨネーズをあえたもの。
でも酸味がある。
ブロッコリーも茎の部分をなるだけ残して1分20秒ゆでたのだけれども鳥万には至らず。
鳥万のゆで加減は絶妙だったねえ~~
そして盛り付けも鳥万に及ばず。
スパゲッティーサラダなり味も及ばず。
ちゃんとしたプロが作る鳥万のサラダ。
日々の献立ががらっとかわるくらいの影響力。
鳥万は偉大です。
今週は11日、12日と撮影と収録があり土曜日が休み。
う~~~ん、土曜日は鳥万にすっとんで行くのか???
それとも船橋市場からスタートするのか???
週に一日の休みしかないナルナルだし鳥万か船橋かって悩むところだ。