「成毛さん ラーメンどうでした」

 

 

 

劇団のM団長言った。

 

 

 

「いやいや、おいしかったですよ」

 

 

 

自分はかなり美味しかったという表情でM団長に告げた。

 

 

 

 

「なんという店ですか どんな味でした?」

 

 

 


「福楽 満席で並び客もいましたよ 醤油味で・・・
ざく切りの玉ねぎが入っていて」

 

 

 

 


「そうなんだよな 新潟のラーメンってあっさりした醤油
ラーメンなんですよ」

 

 

 

団長がそう言うとまわりにいた音響のH間さんなどが
ふむふむとうなづく。

 

 

 

 

 

カメラマンの技術や感性がそのまま写真に織り込まれる。
はい撮りますよと時間がもらえるわけではないし、
1秒間にいろいろな操作をする。
技術が必要だ。
また自分だったらこのアングルからこういったトリミングで
撮るということも秒単位できめていくのだが、たくさんある
選択肢の中からひとつに絞り込むのは技術ではなくセンスだ。
同じ舞台を撮ってもAさんとBさんとではまるで違ってくる。
同じくらいの技術をもっていても、同じくらいの経験があっても
写真は違う。
自分は名前の知れた写真家ではない。
だから絶対に他の写真家には負けたくないのである。
名前の知れた写真家ではないからへたくそな写真なのだと
思われないためにネ。

 

 

 


ミュージカルのゲネラルは予定時間10時から遅れること
10時40分スタート。
午後から公演があり、そちらはビデオ収録をするため
ランチタイムに余裕がなくなった。
撮影の時にはランチのことなど考える余裕はなかったが、
終わって時計を見ると関係者に食事に行くという時間も
おしんで車を走らせた!!

せっかく新潟まで来たのだから新潟ラーメンをたべなければ!!

定休日が火曜日というのが多かった。

そこで検索してもなかなか出てこない。

検索になかなかヒットしない「ラーメン福楽」に甘んじることに
した。

https://tabelog.com/niigata/A1501/A150102/15003394/

 

 

 


甘んじるなどと書くとお店にはたいへん失礼となるが、
新潟ラーメンについてなにも情報がない僕にとっては
ネットの情報だけにたよるしかないのである。

ホールから車で5分ほど。

12時20分に着く。

広い駐車場は一台のみ空いていた。

並び待ち客4名。
4名は数分ですぐに案内されたが自分だけが待つことになった。

13時にはほーるにもどらなければならない!!
自分だけが並んで待つということにムカッとした。

 

 

 

 

 


店内は広い。
30名弱は座れる。
かなり繁盛している店だ。

3名ほど座れる小上りに案内されたのだが、
そのあとすぐに3名の客が来店。


自分がそのテーブルを占領していたのであきらめて
帰ってしまった。

そういうのも嫌だからカウンター席が空いたため
移動させていただいた。


厨房のご主人はこれだけのお客さんのオーダーにあわて
ふためくこともなく無駄のない動きで坦々と仕事をすすめていた。
他2名でのオペレーションだが東京でもこの人数で
きりもりする店は少ない。
仮に25名として3名ではてんてこまいとなろう。

 

 

 


麺箱からとりだされる中太麺はみただけでよい麺だと
わかる。麺のよしあしは見ただけでわかる。
いや、見ることでわかるのだ。
そして手にもったときに伝わってくるものでわかる。
ダメな麺は見ただけでダメだし、当然食べてもうまくない。
細麺が好きなのだけれども福楽さんの麺には期待が高まった。

 

 

 

 

 


ラーメンと小ライス(メニューにはない)を注文。

 

 

 

 

 

ラーメンが運ばれてきてまず丼の大きさに驚いた。
写真では伝わらないがドーンと大きな丼だ。
拍子木切りと言ったらよいと思うのだが、
大きなメンマ。隠れて見えづらいけれど大きめの
チャーシューが2枚。
ざく切りのたまねぎを散らしている。

丼は沸騰したお湯で温めており熱々で提供される。
スープを注意して飲んだのだが麺も熱いから
口の中で転がすようにして冷ました。

 

 

 

 

スープを飲んだときの第一印象は素材にお金をかけていると
いうことだった。
しかしそれでどろっとしていたり、コラーゲン成分でべとべと
していたりしないさらっとしたスープなのである。
醤油の味でまとまっているのに醤油濃くなく出汁の味が
じわじわと伝わってくる。門外不出といったスープである。

 

 

 

 

 


ぷりぷりとして存在感がある麺もラーメン専門店ならではの
こだわりを感じさせる。
中華料理屋の湯面料理はいろいろ料理の技やレパートリーの
広さではラーメン専門店に勝っていることもある。
しかし中国料理であるわけだから麺については延ばしたり
刀削面のように直接鍋にすばやく飛ばすように入れていったりと
種類も豊富で修行をつみかさねてやっとできるようになると
いう技が必要であるが、日本のラーメン専門店のような
こだわりはない。麺よりも料理のほうにこだわりがあるのだ。
たとえば酸辣湯麺にしても麺がなければ酸辣湯(スープ)
であり、麻婆麺も麻婆豆腐が主役であって麺料理につかったと
いうだけである。
福楽さんの麺はいったいどこの製麺所なのだろうか。
そしてこんなすばらしい麺を作れる製麺所こそ、
影の主役といったところである。

ラーメンには背脂は入っていないようである。
背脂を入れるかどうかきかれる。
新潟といえば燕三条のあの背脂ギトギトのラーメンを
イメージしてしまうので僕は背脂をお願いしたわけだけれども
丼を覆い隠すほど使っているわけではなく、このくらいの
ほうがよいと思った。

背脂のコクと甘味がプラスされご飯もすすむ。

 

 

 

 

 

 

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疲れていたのだろう・・・
宿の近くを散策し缶ビール、缶発泡酒、地酒を買い
日記をアップしたらジーパンをはいたまま眠ってしまった。
今週は他に撮影が3件はいっており忙しい。
お客さんから次の撮影の日程調整の電話がはいったようだ。
5日、6日は新潟なのでNGと伝えていたので、
眠っているときに電話をいただいたようである。
起きて歯をみがき浴衣に着替えて福楽さんの日記を
書いた。
日付がかわったので「昨日」ということになるが、
昨日はこうちゃんからも福楽のラーメンが気になると
メールをいただいた。あとでアップすると返信し
眠ってしまった。
ワイズマーマン氏からも新潟の酒とラーメンの食レポを
楽しみにしているとメールをいただき返信できなかった。
これからまた眠ります。
そして今日は午前中、少し町を見て買い物などをして、
時間に余裕があればたちより温泉にも行ってみようかと
思います。
腰を痛めている母が待っているのでなるだけはやめに
帰ろうと思う。
夕飯はこちらで買ったもので母と一緒に食べるのが
よいかと思う。