東日本橋、人形町は僕の第二の古里といったエリアである。
戦前にこの界隈で呉服問屋を営んでいた祖父母。
戦後もすぐに横山町に呉服問屋を開業し、父はまだ3歳くらいの
僕を連れて出勤していたのである。
また父が生まれたのも人形町であった。
父がまだ元気だった頃によく人形町へと夕飯を食べに連れていって
もらった。一番多く行ったのは洋食のキラクだった。

キラクには学生時代からずっと通っていた父であった。
また高校、大学の頃は祖母(祖父は僕が中学の頃に他界した)を訪ね
横山町の呉服問屋へと遊びにいった。
正月には親族も集まった。
僕は弟を連れて人形町のゲームセンターによく行っていた。
空前のインベーダーブーム到来。
そしてアーケードゲーム全盛期である80年代である。
まだよちよち歩きの時から祖母に手をひかれ人形町にガチャガチャを
しに行ったり、大学時代には父の会社(呉服問屋)でアルバイトをし
アルバイトが終わると浅草橋や人形町へと父に連れていってもらい
ご馳走になった。
そんななじみのエリアである。

 

 

 

 


今日は曙橋へと収録機材を返却し都営新宿線で馬喰横山。
まずは人形町まで歩き、たちぐいそば屋きうちを探す。
https://tabelog.com/tokyo/A1302/A130204/13120693/

 

 

 

 

iphoneのナビはビルに電波をさえぎられ現在位置を示さない。
Googleマップを参考にしたりしながら場所を特定しようとするが
どうもわからない。

 

 


朝セット370円と決めていたので朝セットの時間が終わって
しまうかもしれないとあせった。

 

 

 


いろいろな方のブログを閲覧したけれども朝セットのレポが
あるのだが終了時間が記されていないのである。
当然ながら食べログだのその他の検索エンジンには記されていない。
時計の針は10時に近づいていた。

 

 


なんとか10時までにたどり着きたい。
勘を働かせ歩いてみるがわからない。
そこでここらへんだろうという場所にある店にちょうど
店員さんが出てきたのできいてみた。

 

 

 


「きうちというたちぐいそば屋さんご存じない?」

 

 

 

 


「名前はそうだったかわからないけどあの通りを右にまがった
あたりにそれらしき店がありますよ」

 

 

 

 


その若い店員さんが言ったのはすでに自分が歩いてきたところ、
洋食のキラクがあるあたりであった。

そこらへんもチェックしたはずだが・・・・

でももう一度行ってみようということで行くと
以前行ったきしめんの専門店(たちぐいスタイル)があるのみ。

 

 

 

 


「あの兄ちゃん、きしめんの店のことを言っているのかなあ」

 

 

 

 

 

 

で、ともかく探している時間がないのだからもう一度、裏道を
通ってさきほどの場所にもどっていった。

Googleマップを見るとやはり間違いないのだ!!!

あった‼あった!! 
なんと店員さんに聞いた場所のすぐ前にあったよ(笑)

しゃれになんなんよ(笑)

 

 

 

 

 

こういった店構えで看板も小さいから店員さんもここが
たちぐいそば屋とはわからなかったようである。

10時3分前に入ることができた!!!

朝セットメニューの盾看板メニューはまだある!!!

まだ終わっていない!!!

 

 

 

 

(食券販売機 上部)

 

 

 

 

 

(食券販売機  下部)

 

 

 

 

 

 


まずは食券販売機で370円の朝セットを買う。
尚30円プラスするとおそばは普通盛りとなる。

朝セット370円は、
おそば(普通盛りよりもやや少な目)
ご飯
18種類ある小鉢の中から3つ
である。

 

 

 

 

 

 

たまごかけご飯が好きなので<たまご>。
あとはなるだけ素材の金額が高めと思うものを選ぶことにした(笑)
ツナと大根のマヨネーズあえ&ゲソ南蛮漬(笑)

 

 

 

 


行列ができているようなたちぐいそば屋ではないので
丁寧に伝わったオーダーをそろえて提供している。

おそばはぶっかけや冷やしにもできるし、
店内にいたお客さんはそれぞれ違っていた。

自分はかけそばにした。

 

 

 

 

まずはおそばを。

 

 

 

おつゆはすっきりとしている。
昆布、宗田節、鯖節と定番の出汁以外になにか独特の風味があり、
宗田節の存在感はあまりきわだっていないタイプであった。
おそばは批判的に言うのではなく乾麺のような食感と喉ごし。
やや平らなおそばだ。
腰があるというよりも乾麺のように水分が少なく硬めに茹でたという感じである。
しかしさっくりと切れる歯触りであり喉につかえるようなゆで加減ではない。
おつゆは熱くだしていない。
冬の時分にはもう少し熱いほうが嬉しいといった温度である。

 

 

 


ご飯の量はたまごかけご飯にしてちょうどよいくらいだからそれなりにある。

 

 

 


ゲソ南蛮は酢がきいており唐辛子の辛味はそれほどでもない。
ゲソを強めに揚げていないから、マリネ、サラダといった感じを受ける。

 

 

 

 


ツナと大根のマヨネーズあえはしっかりと水分がきれておりマヨネーズソースが
水分で薄まっていたりしないで素材とよくまとまっている。

 

 

 


おそばは後半、サービスの揚げ玉を入れてたぬきそばにした。
せっかくなので漬物もご飯と一緒にいただいた。

 

 

 

 

 

(サービス 入れ放題の揚げ玉)

 

 

 

 

 

 


たちぐいそば屋さんでもかけそばが300円なのにたぬきになると
380円とか・・・そんな値段設定がある。
300円は安いと思うが、揚げ玉が入っただけで80円アップって
なによ??って感じだ。

きうちの朝セット370円はたちぐいそば屋であってもかけそばくらいの
値段だと思う。たちぐいそば屋は安いが売りなのに、かけそば一杯400円という店もある。
それを考えるとほんと頑張っているなあというお値段である。
もちろん安かろう、まずかろうというものではなく、どれもきちんとした
調理であり、よい素材を使っていると感じた。
朝セットは外食産業チェーン(アメリカンレストランチェーンや牛丼チェーン)
でも安く提供しているけれども、セントラルキッチンで作られたものでは
ないだろうか。それをアルバイト店員さんが調理し出すわけ。
安かろう、??かろうといった味である。
たちぐいそば屋さんは古くからの営業だったりするから、外食産業チェーンの
ようにピカピカの広い店内であることは少ない。
しかし作り手はプロの料理人である。
値段をおさえるということも儲けではなく客人に喜んでもらいたい、また来て
もらいたいというサービス精神なのだと思う。
だからこちらも交通費をかけてでもまた食べにいこうと思うのである。

 

 

 

 


「ご主人、ごちそうさまでした ちょっとお聞きしてよいですか
朝セットって何時までですか」

 

 

 

 


「10時半までです」

 

 

 

 

 


「いやあ、わからなかったのでもしかして10時で終わりだったらと
あせって、急いできましたよ ごちそうさまでした」

 

 

 

 

 

 

「ありがとうございます またお越しください」

 

 

 

 

 

 

きうち
https://tabelog.com/tokyo/A1302/A130204/13120693/