(オルガンリサイタルが終わって)
さて、とりあえず築地駅まで行ったのだが、行先が決まらない。
そのまま帰宅して自宅で飲むなんてできるわけもない。
埼玉の山奥から花の都・大東京へと繰り出してきたわけだから
黙って帰るなんてもったいない。
かといってまだ行ったことがない街を歩く元気もないし、
なじみの街に落ち着きたかった。
築地から茅場町乗り換えで九段下に出た。
九段下から神保町まで歩くことにした。
学生時代からずっと来ている街だから落ち着くのだ。
でもなににしようかしら。
なにも決まらずとりあえずいきあたりばったりで、なんぞや
食べてビールでも飲んで帰ることにしよう。

 

 

 

 


靖国通りをそのまま神保町交差点へと向かい歩いていたのだが、
王家私菜という中華料理屋にこんなのがあった。

   

 

 

 

ええ???
四川風チャーハンと担々麺で667円???

 

 

 

 

ラーメン一杯分の値段で担担麺と炒飯なんてありえないっしょ。

メニューをじっと見ていたら中から中国人とおぼしき
若い女性スタッフさんが出てこられどうぞとドアをあけている。

 

 

 


「でも待てよ・・・入ったことがない店だし、こんだけ安くて
当たりってないんじゃないかしら」

 

 

 

 

そんな失礼なことを思い・・とりあえずもう少し靖国通りを
歩くことにした。

 

 

 

 


並びが成城石井だったから缶酎ハイとクルミを買って
また品のない<缶酎ハイ片手オヤヂ>である。

 


神保町が近づき・・・桜通りだっけ??・・・あの商店街の入口。

 

 

 


「そうだ、半チャンラーメン御三家の成光だよ」

 

 

 

午後8時を過ぎていたがまだやっている。

ご高齢のご主人らしき方が店から出てこられ店の前に立った。

自分は缶チューハイを片手に持ちご主人とはちあわせたわけだ。

なんだか気まずい感じとなったのでご主人に軽く会釈した。

 

 


「半チャンラーメンありますか」

 

 

 

 

僕を見てあるに決まってんじゃんという表情をされる。

あたりまえだよな(笑)

ますます気まずくなり僕は言った。

 

 

 


「これ飲んでからまた来ますよ」

 

 

 

 

そう言って歩いていった。


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残念ながら閉店してしまった神保町のさぶちゃん。
日本ではじめて半分のチャーハンと普通盛りのラーメンをセットで出した店だ。
さぶちゃんから全国に<半チャン>が伝わっていったのだ。
そしてさぶちゃんの修行先である老舗ラーメン店<伊峽>
が同じく<半チャン>を出すようになり、こちらのやはり
古参である<成光>の半チャンの3軒をもってして、
<半チャン御三家>といつしか呼ばれるようになったのである。

 

 

 


誰がいつ言い始めたことなのかはわからないけれども
半チャン発祥の地神保町(神保町界隈)の老舗3店を
厳選しうまい半チャーハンとうまいラーメンということで
まとめたのだろうネ。

ラーメン食べ歩きをしていながら、まだ成光さんには
行ったことがなかったので、初チャレンジ!

 

 

 

 


いやあ~~、すごい賑わいだあ!!
このあたりは出版社が多いし、スーツを着た出版社の方方が
ビールを飲みながら仕事の話題に花を咲かせているという
光景はよく目にする。
盗み聴きするわけではないけれど、新刊がどーたらこうたら、
作家さんがどーたらこーたらと嫌でもきこえてくるわけで。

みなさんご常連のようで店の愛想のよい娘さんとも
笑顔でいろいろ話している。

 

 

 


満席に近かったけれどもカウンター席は一杯だから、
なんと4人掛けテーブルにたった一人案内された(笑)
ちょうど僕がお店に入ろうとすると3名くらいどどっとお店から
出てこられたのでその席なのであろう。
自分ひとりだけこんなに混雑している中、ぽつんと座っている。
なんだか悪いような気がしちゃったよ。

 

 

 

 

 

 

 


「いやあ、すげーなあー 不景気なのにこんなに賑わっていて。
ふーん、メニューも豊富だ。そしてどんな麺にも半チャン330円を
プラスできるのだなあ。う~~ん、担々麺を辛くしてもらって
半チャーハンでビールっていうのもいいなあ・・・・・」

 

 

 

 

 


お姉さんが水をもってきて、オーダーをとりに来たので
迷わず半チャンラーメン830円にしてもらった。

そして一人で4人掛けテーブルっていうのも悪いから、
ビール大瓶660円とつまみに味玉(100円)をいただくことにした。

 

 

笑顔をたやさず明るく若い娘さん・・・・
もう厨房のほうへと歩いていってしまったのだけれども届くような
大きな声で言った。

 

 

 


「あと、大瓶と味玉お願いします」

 

 

 


「味玉は???」

 

 

 


「別皿にしてください」

 

 

 

 

おお!! これはみごとな味玉だ。
最近、僕は自分で味玉を作っているのだけれども
このくらいのが一番うまいと思っている。
たまご液がなく、それでいて中心部が半熟っぽい感じネ。
味もしっかりしみているのだけれどもしょっぱくなく
かつ甘くもなくというそのころあいがいい。

 

 

 

 


そしていよいよ来ました!!!
半チャンラーメン!!!

 

 

 

長細いシナチクがいいねえ。
黄色い中細麺が中央部に顔を出し、脂身が少し入っている
チャーシューと緑が鮮やかなほうれん草に挟まれている。

 

 

 

 


まずはスープ。
鶏ガラ、ゲンコツ、野菜、昆布・・・・
そういった素材がどーたらこーたらではないって感じだよなあ。
出前をやっているような街中華でラーメンを食べると
鶏ガラがきいていたり、鶏ガラではなくゲンコツの味で
まとまっていたりとすぐにスープの味がわかるものだ。
そこに甘みがあれば、それは野菜から出た甘味だともわかるし、
生姜の香りがほんのりとあれば当然ながら生姜を使っているとわかるわけだ。
ところが成光のラーメンは複雑ではないと思うのだが
それぞれの出汁がわからないのだ。
つまりどれがどーではなくてすべてがびしっとひとつの味になっているんだ。

 

 

 

(黄色い麺に食指が動く)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


そしてチャーハン。
どちらかというとパラパラと仕上げたチャーハンで、
ゴロっとしたチャーシューがたくさん入っている。
塩味はきつくなく、ケミカルな味もしない。
このチャーハンはビールとよくあうからぐいぐいいっちまった。

 

 

 

 


食べ終わり、娘さんに、
それとなく半チャン御三家についてきいてみた。

 

 


するとお店としてはいつからそう呼ばれることになったのか、
そして誰が言い始めたことなのか、まったくわからないと言う。
インターネットだけの話しでしょというお返事であった。

 

 

 

 


でもまあ、さぶちゃん、伊峽、成光をもってして御三家としたのは
実に素晴らしいと思う。
ただ・・・・・半チャンラーメン発祥の店が閉店してしまったわけで、
今後は<御三家>と言えるのやら、言えないのやら(笑)

 

 

 


成光 食べログ↓
https://tabelog.com/tokyo/A1310/A131003/13011355/
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後記>・・・・ひとつ前のオルガンリサイタルの日記と
こちらの半チャンラーメンの日記は木曜日に執筆しました。
本日は休みをとり法典の湯に行っていると思います。
後記を書いているのは当然ながら木曜日であります。
花粉症がひどくて・・・薬を飲んでいても身体がだるく、
目は真っ赤に充血し、鼻水もでるのです。
疲れもたまっているし、ともかく法典の湯でリセットしなくては。
アメブロの更新日時を金曜日にあわせてアップしました。
たぶん、また船橋あたりを缶ビール片手に練り歩くことでありましょう。
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