一昨日、都内芸能プロダクションへ納品を済ませ
新橋でたちぐいそばを食べ、18:30から聖路加国際大学
礼拝堂での無料オルガンリサイタルへ。
以下はリサイタルの感想となりますが、
オルガン音楽にご興味ないかたはこの見出しのみお読み
いただけたらと存じます。
芝居でも音楽でもやっぱり生がいいですネ。
オルガンもスピーカーやヘッドホンで聴くのと
実際にそのものを聴くのとでは楽器が違うのではないかと
思うくらいに違います。
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新橋から築地へ。
銀座線銀座から日比谷線で築地。
オルガンリサイタルまで時間が充分すぎるほどある。
喫茶店で時間でもつぶそうかしら。
でもそこまでするほど時間もない。
ならばゆっくり歩いて行こう。
新橋から一駅で銀座。
ゆっくり歩く。
そうするといつも見えなかったものも見えてくる。
駅の中に彫刻があったり。
説明文を読んで写真にメモしてみたり。
こんな風にゆっくりと歩くなんて20年、30年、やっていなかった気がする。
みなさん、ほんと忙しそうだ。
早歩きだし。
中には走っている人もいる。
階段を駆け上がってきて僕にぶつかりそうになった若いサラリーマン。
このやろう! あぶないじゃないか(笑)
でも、自分も仕事の時は人ごみをかきわけなんとか早く先へ先へと
行こうと苦虫をつぶしたような顔をしているものなあ。

 

 

 

 


さあ、日比谷線に乗り築地で降りたのだけれども、
30分以上まだあるなあ。

ゆっくり歩いて礼拝堂へと向かう。

 

 

 


桜の花は散ってしまったのに青いビニールシートを敷いて
花見をしている人たち。
たぶん、予想ではまだ咲いているということで、
日程を組んだのだろう(笑)

 

 

 

 

公園の先にはもう聖路加国際大学のキャンパス。

キャンパスを歩いていると大勢の女子大生たち。

授業が終わって帰るみたいだ。

看護師さんの大学なんだろうなあ。

 

 

 

 

さあ、15分くらい前となったのでちょうどいい時間だ。

10年ぶりにチャペルへと入った。

全然10年たったという気がしない。

友人3人と10年前に聴きにいったのだけれども、
まだ曲目や音色まで鮮明に憶えている。

やっぱりインターネットが普及して誰しもデジカメで
メモを残したりしているから、10年前の写真がしっかり
残っていたりで・・・・時間の経過を感じさせないのだと思う。

 

 

 

 

 

 

ちなみにこちらが10年前に写したオルガンの写真。

さて、15分前につくとすでに席がほとんど埋まっていた。

オルガンよりも後ろのほうの席に座ってしまうと
音が聞こえづらくなるし、こもってしまうはずだ。

だから祭壇に近いほうの真ん中あたりが一番いい席なのだ。

そこらへんはもうみなさん座っているのでオルガンに
近いほうのいわば後ろのほうの左側の席に座った。
そこしか空いていなかったからネ。

まあ、ここなら大丈夫だろう。

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教会でのリサイタルは原則、拍手はしない。
教会は祈りの場であってコンサート会場ではないからネ。
普通は最後にまとめて拍手をする。
演奏家もステージに立つわけではなくお客さんの後ろに
あるバルコニーの上にいるから見えない。
演奏家の紹介もなく拍手もなくはじまるのでまだざわざわしていた。

 

 

 

 

ぼ~~っと低い音からはじまった。
現代音楽の作品からはじまって、
前半のメインの曲は、ファン・デア・ホルストの変奏曲だった。
バッハのカンタータ「キリストは死の縄目に繋がれて」の変奏曲。
ホルストと言えば「惑星」のホルストを誰しも思い浮かべると
思うのだけれどもこちらのホルストは違う作曲家ですネ。
現代音楽です。

 

 

 

 


オルガニストの佐藤礼子さん。
こちらの変奏曲ではかなりストップを吟味されたようで
いろいろな音色を楽しめました。
そしてはじめて気が付いたのだけれどもストップを出したり
入れたりするときにけっこう大きな音がするんですネ。
曲が終わって次の曲になるときにストップをひいたりおしたり
するので、その音がよくわかるのです。
ガタン、ボッという感じでオルガンの奥のほうでなにやら切り替わって
いる音なのだ。
音色についてはトランペットとかそっち系のパイプと思うのだけれども
非常に独創的だったなあ。
オーボエ系なのかしら・・・
そしてファゴットのような・・・・
ともかく木管、金管系の音がすごく印象に残ったネ。
最後のほうにペダル鍵盤で使ったものすごく不思議な音があって、
初めて耳にした音だった。
獣の低い鳴き声のような・・不思議な音だった。
オルガノプレノはオルガン音楽愛好家は当然ながらご存じでありましょう。
しかしオルガン音楽はあまり聴かないという方には耳慣れない語句かもしれない。
オルガノプレノとは全ストップを開放したときの音なのです。
パイプオルガンの音って荘厳で大音響で。
あの音がオルガノプレノです。
もちろん一番大きな響きで振動もあるので生で聴くと圧倒されます。
すげ~~~って思います。
そしてオルガノプレノでそのオルガンのよしあしがわかるそうです。
自分はそういった専門的なことはわからないしなんとも言えないのだけれども
この変奏曲でもオルガノプレノを使ったと思います。
やはりチャペルなのでドーム(大聖堂)の巨大なオルガンのオルガノプレノ
と比較すると迫力はないですネ。
また残響もものすごく関係するので、聖ルカ礼拝堂の残響は短いように
感じたのでなおさら迫力はなかったです。
つまり残響がみじかい分、それだけ木管系、金管系のパイプの音が
ストレートに伝わってくるって感じかしら。

 

 

 

 

 

 

後半はバッハの<オルガン小曲集>。
変奏曲で演奏された「キリストは死の縄目につながれたり」から
順番に6曲演奏されました。
オルガン音楽に精通されている方には興味深くよい演奏だったと思うのです。
ピアノの演奏で言えば、たとえばロマン派あたりのピアノ曲で
アゴーギックをつけるように、佐藤礼子さんの演奏は
リズムを崩して演奏していました。
メトロノームのように演奏しているのでなくなんというかリズムの節がある演奏。
オルガン小曲集はドイツ語でオルゲルビュヒライン。
僕が学生だった頃はドイツ語でよく紹介されていたと思います。
たしかルターのコラールを使った作曲なのです。
ルターのコラールは誰でも歌えるような単純なメロディーであります。
で、バッハが作曲するとどこかの声部にそのコラールが聴き取れるわけ
なのだけれどもあまり演奏されないコラールだともとの歌を知らない
わけでちょっとわからなかったのです。

 

 

 

 


10年前はオルガンの演奏が終わるとみなさん礼拝堂を出ました。
その後に祈りの時間があったという記憶。
10年前に友人3名と来たときには演奏が終わってすぐに礼拝堂を
出てどこかで一杯やったという記憶。
しかし10年がたち、変わったのは夕の祈りとつながっているということ。
演奏が終わりすぐに夕の祈りになり、最後はみなで立って
讃美歌を歌うというプログラムになっていました。

 

 

 

 


オルガン維持のため任意で献金があります。
任意なのでしなくてもよいのですが、やはりよい演奏と
司祭様のよい話しだったので気持ちを入れました。