第二次ラーメンブームの頃、ラーメン番組で頻繁に紹介されていた永福町大勝軒。
当時、僕はグルメ番組の取材スタッフもしていたので、
「ラーメン特集」のロケに行かないかと言われた。
週に2日くらいはグルメ番組の取材をしていたので
自分はなるだけ高級なものがよいと思ったのだった。
ラーメンだから行かないと言うと他のスタッフが行くことになった。
下っ端のスタッフはともかく出されるものを食べなくてはならない。
あちこちでラーメンを食べさせられたスタッフは
最後に永福町大勝軒でラーメンを食べたあとに、
ご主人がお寿司を出してくれたのでそちらも食べた。
彼はおとなしい性格で言われるがままに無理をして食べ続けたのである。
とうとう限界となり、口から泡を吹いて大勝軒の店内で倒れてしまったのである。
ロケからもどってきたカメラマンからその話しをきいて、ラーメン
特集にいかないでよかったと当時の僕は思った。
しかし今考えると名店という名店をビシバシめぐり大盛況の永福町
大勝軒もこの目で確かめることができたと思うと行かなかったことが悔やまれる。

 

 


昨年、はじめて永福町大勝軒に行き、その味に感動したのだが、
それがきっかけで最近は永福町大勝軒系をめぐるようになった。
本川越駅を降りると駅から見えるところにある川越大勝軒も
永福町大勝軒系ということを最近になってやっと知った。

 

 

 

 


らーめん自由区
http://ramenjiyuku.web.fc2.com/keitou.tokyo.taisyoken.eifuku.html
の月光さんが簡明にまとめており、参考にさせていただいた。

 

 

 

 


数少ない永福町大勝軒系直系の店なのですネ。

 

 

 

 

 

昨日、カトリック川越教会のミサにあずかり、ちょうど昼の時分となったので初訪問。

食券販売機で食券を求める。


「中華麺800円」は普通盛りであり、普通で麺二玉である。
朝は軽く食べただけだったから充分行けそうだ。

 

 

 

 

店内はBGMなどもなくゆったりとして落ち着いた雰囲気。
最近のラーメン店のつくりや雰囲気とはまるで違う。
ひと昔、ふた昔前のつくりと雰囲気である。

 

 

 

カウンターは永福町よりもゆったりとしており、木の椅子。

広々とした厨房は客の僕から見ていてもストレスを感じない。

 

 

ご主人は白の調理服に身を包みいかにも年季のはいった印象を受ける。

とても若く明るい女性スタッフさん。
僕のような年齢から見るとかわいらしい感じ。

中華麺はその女性スタッフさんがカウンター越しに手渡された。
気をつけて受け取らないと危ない。
重量があるからネ。

 

 

 

 

 

まずはスープを。

アチチ! 熱く出すんだよな。やっぱスープは熱くないとネ。
滋養を感じる魚出汁のスープで煮干しの香りが鼻を抜けていく。
塩分もそれなりにあるからなるだけ控えめにと思うのだが、あとをひくスープ。
麺は軽快さを感じる小麦のよさがあり、軽いウエーブがある。
細い麺なのでするすると、どんどん胃に入っていく。

 

 

 

 


はじめはたまごとからませ麺を楽しみ、徐々にスープとともに味わう。
実際はどうなのかはわからないが、永福町よりも麺の量は少な目と感じた。
だから無理をせずに完食することができた。

 

 

 

 


スープに凝縮されたいろいろなうまみが織りなすハーモニーは
永福町のほうがよかったような気もする。
しかしこちらはこちらで永福町よりもややあっさりとしたスープであり美味しかった。
ところで自分はものを残すことが嫌いなので、最近はスープを残す
ことが気になってしまうのだ。
スープには養分もあるけれど塩分があるのでなるだけ残すようにしている。
しかしタッパをもっていけば残ったスープでもう一杯、家庭で楽しめるわけである。
冷凍もできるわけだ。
世の中、800円のラーメンを食べられないどころか、
生活保護費ではまにあわず餓死している人もいる。
世界では5秒に一人餓死しているというではないか。
世界の中で日本が一番食料の廃棄量が多い。
しかも食料自給率が低すぎて、カロリーベースで僅か39パーセント。
多くの食材を輸入しているのに世界で一番食べ物を捨てているというのは罰当たりだ。
貧乏くさいとか、みみっちいとか、そう思われてもよいから、
大勝軒系や香月系のラーメンを食べるときにはタッパをもっていってもよいと思う。
もちろんお店にお断りしてのことでありますが。
今日もたくさん残してしまったスープを見てタッパをもっていってもよかったと思った。

 

 

 

 

川越大勝軒 食べログ↓
https://tabelog.com/saitama/A1103/A110303/11025350/
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