ミスターらーめん亭、ミスターアッサム 
~大貫出張日誌 終~

今年の冬、1月にアッサムでとある男性客から
話しかけられた。
男性は僕と同い年でそのとき54歳。
40年前にこのお店ができて味はまったく
かわっておらず高校時代からずっと通っていると
いうことを話してくれた。
僕は短い期間であったけれど24歳くらいであったと
思うが船橋で働いており、西船橋駅からの送迎バスで
教習所に通っていた。
仕事が終わり教習所に行き、再び船橋にもどると
夜はセンター競馬場前の寮(店の二階)にはもどらずに
どこに行くでもなく船橋駅付近で時間をつぶしていた
のである。
アッサムに入ったという記憶はほんとうに薄れている
のだけれど、お店の壁とか、つくりとか、そこらへんは
憶えているのだ。
何回くらいはいったかは忘れているし、なにを食べた
かも忘れている・・・・
なにを食べたかって・・・それはカレーを食べたには
違いないのだろうけど・・・・


昨日は下総中山の桔梗湯に行き疲れをとった。
桔梗湯は初めてであったが、期待した以上のものでは
なかった。
近代的な造りでまだ新しく清潔感があるのだが、
お風呂の種類が少なくサウナも有料。
最近は銭湯でもいろいろな種類のお風呂があり
サウナも無料というところがある。
スーパー銭湯とかわらない充実ぶりであり、
さらには天然温泉であったりする。



桔梗湯を出てどうしても船橋に行きたくなった。
参佰宴かサンキュー本町店で軽く飲み、
〆にアッサムのカレーが食べたくなったのである。
アッサムが再開発により閉店するのでなるだけ
今のうちに食べておこうというのではなく、
アッサムのカレーがただ食べたく思ったのである。
船橋に到着し景気づけに缶ビールを食鮮館で
買ってゼストの国産から揚げをつまみに飲んだ。
まあ、ちょいとお行儀が悪いのだがこそっと
飲んだ。
するともう参佰宴にもサンキューにも行かないで
もいいという気分となったからアッサムに直行した。
今回はあぶらーめん(280円)、激辛メンマ(100円)、
ミニカレー丼(220円)、ビール小ジョッキ(300円)計900円。
 

いつものおばちゃんが「お酢はどうします」ときいて
くれたのでお酢をらーめん亭から持ってきてもらった。
 
 
 

あぶらーめんにはじめからお酢をじゃぶじゃぶになる
まで入れた。激辛メンマをよくまぜて
食べた。お酢でちょっとむせるのだがこの食べ方が
好きだ。もちろんらーめん亭ではそうして
食べている人もいる。
お客さんがいなくなり僕ひとりとなるとおばちゃんが
話しをしてくれた。
僕が開店当初のラーメンの値段はいくらだったかと
質問したからだ。
開店当初は220円だったそうだ。
しかしその先の話しはおばちゃんが熱心に僕に
してくれたのである。
お話しを要約すると以下のようになる。


「開店した当時はものすごい人だった。
ごったがえすほどらーめん亭はにぎわっていた。」


「開店した頃はあぶらーめんはなかった」


「アッサムは以前とほとんど値段の上下はない」


「一時期、14年ぶり、20年ぶりに来たという
お客さんが多数いた。
その人たちは転勤などで船橋を離れており
またもどってきた人たちであり、らーめん亭が
なつかしくなり思い出話しをした。」


「一人だけ学生時代から30年間ずっと通い
続けている人がおり、その人はらーめん亭と
アッサムの両方で食べていた。
しかし最近は顔をみない。」



以上。



おばちゃんのお話しの最後に謎の人物・・・
ミスターらーめん亭、ミスターアッサムが
登場したわけである。


もしかしたら僕が1月にお会いしたあの人物
だったのかもしれない。
彼は同い年54歳だったけれど54には見えず
若々しかった。
黒いオーバーコートを着ておりなかなかの美男子で
あった。

彼は最後に僕に言った。

「また会いましょう、きっとまた会えますよ」
と。

なんだかきざなやつだなあと思ったのだが
たしかにあれ以来見ない。

彼がミスターらーめん亭、ミスターアッサム
だったのだろうか・・・・