深川@船橋市場 ヤリイカ
子供時代には<外食>というのは家族の一大イベント
でありました。
レストランを予約して、母は化粧をし、どんな服を
来ていくのかと時間がかかる。
父がそわそわしてはやく行きたいというそぶりをする。
みなで着替えて車でレストランに向かう。
レストランの階段を登っていき、食べ終わって階段を
降りるまで、それはほんとうにすばらしい家族団らんの
時間であった。
働いて月給をいただき、お金が入れば家族で美味しい
ものを食べに出かけていった昭和の時代。
ところが今は夕飯の準備ができないから、外食で
簡単にすませてしまうとか、外食は日常のことへと変化し
イベントでもなんでもなくなってしまった。
昔は給料袋というのがあって現金で支給された。
現金を見れば自分がどのくらい働いたのかという
実感もあったのではないだろうか。
しかし今は振込みであり、自動的にいろいろ落ちて
行く。現金でおろさず、カードで買い物をするので
昭和の時代とは感覚が異なっている。
給料袋からお金をとりだして市場へと
向かったその昔と今のようにカードを持って
駅チカとかスーパーにでかけていくのとは
買い物のありかた、感じ方、すべてが違って
いるのだ。*註1
僕は6日間働き、7日目に休みをとり船橋へと
財布に現金を入れて向かう。
まずは船橋市場へと向かうのである。
一週間がすぎれば、船橋で買った食材は
冷蔵庫からなくなっている。
また一週間分を買いに行くというわけである。
休みの日に市場からスタートする朝はなんとも
充実した気分である。
船橋市場は人も少ないし、個人買いの客も
歓迎してくれる。
おじいちゃん、おばあちゃんも元気で働いている。
上物であるとか、安いとか高いとか、そういった
ことも重要だけど、仲卸しさんが親切だったりと
そちらのほうが僕には重要なのである。
なぜって、僕が住む狭山ちかくにも川越市場という
よい市場があるから。
わざわざ船橋までクーラーボックスを持っていかなく
とも車で15分くらいで川越市場に行けるからである。
話しは脱線してしまうけど、先日、TBSラジオをきいて
いたら「絶対行きたくない店」特集というのをやって
いてリスナーの声がよせられていた。
だいたいこんな話しであったと思う。
ある日、夫婦でおいしい魚を食べにいこうと
割烹料理屋に行ったそうである。
「おすすめはなんでしょうか」と板さんにきくと
「まぐろにきまってるじゃないですか」と不躾。
「その他のおすすめはなんでしょか」とつづけると
「ボードにあるよ、みりゃわかるだろ」
夫婦でその接客態度にカンカンになり店を出て
いったという。
仲卸しさんであってもまあ船橋にはそんな人は
いないけど、
「おまえ素人だろ、いちいち聞くなよ」
なんて言われたらもう船橋市場すべての中卸し
さんがいやになりますよね。
であるからご主人、女将、大女将、どういった
かたから気持ちよく買うのかということが
僕には重要なのです。
いろいろとサービスをしてくれる仲卸しさんも
いれば、プロが見ればすぐわかる悪いところと
わかっていて僕に声をかけて
売る仲卸しさんもいる。
親切な仲卸しさんにはまたかならず行くし
そうでない仲卸しさんには二度といかない。
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<深川>は店の前にずらっと並ぶ産地を表した
鮮魚が印象的であるけど、奉仕品にも思わず
足が止まってしまうのである。
昨日はすべて子持ちというボイルヤリイカ400円
(税込)を買った。
以前ももしかしたらここでヤリイカを買ったかも
しれないが写真もデータも残っていないので
今回が初としておきます。
ご主人に調理のしかたを教えてもらった。
とても親切で、わさびや生姜でそのまま食べてもよいし
あんかけもよく、とくにあんかけがおすすめという
ことである。
おおきなものが8ぱい入っているものを買った。
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今朝はお刺身にして、また椀だねにしていただいた。
すばらしい朝である。
親切なおじいちゃんだったし、食卓に置けば
おじいちゃんの姿もおもいおこせる。
こんな風にして6日間、船橋でもとめた食材
で生活は潤う。
6日がすぎ身体もバリバリ。疲れきってまた
船橋に行ってと・・・・
そのサイクルでなんとか仕事をこなしている。
前後してしまいますが、ヤリイカはなにも船橋で
なくとも同じなんでしょうけど、わんだねにすると
より美味しくいただけた。
白い玉子がびっしりつまっており、口の中で
おつゆとあわさってとても美味しいのだ。
次はご主人おすすめのあんかけにしていただこう。
冷凍で味は落ちてしまうだろうけど、冷凍しておき
数日後にあんかけにして食べてみよう。
もうブログにはアップはしませんが、
鶏ひき肉と出汁であんをつくりしょうが汁で味を
まとめてみよう。*註2
中華料理のあんかけにしても美味しそうだけど
まずは和風でいきましょう。
*註1
昭和30年代、40年代にはまだ町にはスーパー
マーケットがなかった。僕たちは大田区の蒲田に
住んでいたが、住居の近くに市場があった。
昔はどんな小さな町にも市場があったのである。
また大きな買い物は大きな駅まででかけていった。
蒲田に住んでいた頃には国電の蒲田駅であるが、
母は僕が学校に行って家におらず、弟が
まだ赤ちゃんだったので、眠ると大急ぎで
蒲田駅まで買い物に行ったそうである。
コンビニもスーパーもなかった時代の話しである。
*註2
頭から一本骨があるので、手でひっぱって
すっと抜いてから調理する。
深川
047-423-2756