人それぞれ健康法というものがあることだろう。
適度な運動をする、カラオケで大声で歌う、
休みの日に睡眠時間を多くとる、家族団らんとかネ。
自分の場合は、昨年からもっぱら船橋法典の湯での
湯治が健康法となった。
自分なりの湯治のスタイルも完成し、それにしたがって
やることで、疲れや、痛みなど、すべてきれいになくなる
のである。
ところが、いろいろとあって、ここのところ法典に行けず、
たえず、身体がだるく、目はしょぼつき、
首、肩、腰とすっきりしない。
大泉学園近くにもスーパー銭湯や温泉はあるが、
いろいろとためしてみたが、効き目がないことがわかった。
花小金井のお風呂の王様は、温泉とうたっているが、
あそこも何度も行ったが、温泉というよりも、ただの地下水と
思ったほうがよい。
そして、なによりも東京は人が多く、温泉でゆっくりすることが
できない・・・・つまり雑踏と化しているので、神経も休まらない
のである。

疲れもあり、また台風も近づいていたので、船橋での食べ歩きも
やめようかと思ったが、駅周辺で食べ歩きをすることにした。

まず一軒目は、台風でも来なければ入ることはなかったであろう
とんかつチェーンの<かつや 京成船橋店>(駅前通り。徒歩3分ほど)
サービス券をもらっていたので、カツ丼(梅)が414円で食べること
ができる。
そこでまずは腹ごしらえ。


$東京アテネウム


もりつけ、温度、味付け、ご飯とカツと卵のバランス、すべてよい。
これが414円なら安い。
ところが、肉の味が最悪であった。
そんなことをする人はいないだろうが、肉の部分のみ味わって
みたらそれはよくわかるだろう。
ちょっと気持ち悪くてポークソテーなんかでは味わえない肉を
使っていると感じた。
会計をするとなんとまた100円引きの券をもらえた・・・・
肉の味がよければ、お店の雰囲気も外から見るよりかは
広くてよいし、明るく、清潔なので、利用したいところだが、
残念だ。
これが最後となろう。


*かつや 京成船橋店 本町4-41-29 
ライオンズビル1F 駅前通りの100円ショップダイソーの反対側。
かつ弁京成船橋店とお店はふたつにわかれており、かつ弁は、テイクアウト
専門。夜9時まで営業


さて、横殴りの雨と、突風・・・・
やはり台風が近づいている船橋・・・

次の店も駅近くということで、・・・てっとりばやくギラギラか無限大と
いうことも考えた・・・
特に無限大でテーブル据え置きのニンニクをどっさりかけて疲労回復を
したいという衝動・・・
しかし店の前に行くとどうもあのせまくるしい雰囲気と、700円ほど
の値段を見てブレーキがかかる。
414円でカツ丼が食べれるのに、ラーメン一杯700円というのは
高すぎる。

結局、龍鳳飯店で新作メニューの坦々麺にチャレンジしようと
暖簾をくぐった。

ここは2006年に集中して通ったお店だったが、4年半ぶりの訪問
となった。

大昔(たしか30数年前)はもっと駅寄りにあったお店で、老舗中華屋だ。

店構えも店内もどこからどう見ても町の中華屋さん。
そして、たしかにその通りであり、それを楽しむお店である。

ガラガラと引き戸をあけて入ると、近所の常連さんが一杯やっている。

壁には四角いブラウン管のテレビがあって、厨房からはカチャン、カチャンと
中華鍋にお玉があたる音。昭和から時計がうごいていないというタイプのお店だ。

お店の常連さんも、トレーナー姿だったりと、ほんとうに地域の色と
いうのを感じさせるのが、町の中華屋。

龍鳳飯店は、そんな中華屋の中でも客年齢は40代、50代、そしてシニアと
そのくらいの年配の人たちに特にしっくりとなじんでくるお店と僕は感じている。

というよりも、あまり20代、30代の若い世代をこのお店で見かけたことが
なかった。

なにがおいしいかと言えば、ともかくもチャーハンがおいしいお店。
麺類は普通においしい。
今日は、風も冷たく、なにかあったかいものが食べたかったので、
坦々麺ではなく急遽、肉そば(680円)に変更してしまった。
なにかをめがけてそのお店に入ってみるも、隣のテーブルの人が
食べているものがおいしそうなので変更とか、それはよくあることである。

自分は一番奥の4人がけテーブルを1人で占領し、
壁かけのテレビをぼんやりと見つつ、レモンサワー(350円)を飲んだ。
レモンサワーは甘みをおさえすっきりとした味わい。

テレビでは台風情報をやっていた。

10人かけの楕円のテーブルには60代くらいの旦那さん。
僕の前の4人かけテーブルもやはり1人でなにか野菜類がはいった
麺を食べている高年の旦那さん。
そしてやはり中年の僕。
この3名がなにも言葉を発することなく、ただテレビの音だけが
お店に流れていた。
それがことさらに静けさをきわだたせるようであり、自分的には
それが神経の癒しへと変わるのであった。



$東京アテネウム


船橋で、肉ソバはそれほど食べ歩いていない。
市場近くの石の家、そして先日記事を書いた満々亭の肉ソバは
たいへんうまかった。
龍鳳飯店の肉ソバは今回はじめてであったが、普通にうまい。
まずここのラーメンスープだが、とんこつからうまく出汁をとって
おり、ちょっととろとろとしたとんこつ独特の風味があり、
そこに醤油味が加わることで、和歌山ラーメン風スープに
似ているとも、似ていないとも・・・・そんな感じのスープだ。
そこにやや甘めの餡でまとまった肉と野菜が入ることで
たいへん味のまとまりがよくなっている。
つまり、鶏がら主体のスープではもう少しあっさりとして
濃厚な感じのまとまりとはならないのである。
なので、龍鳳飯店の肉ソバは肉ソバとしてたいへん味の一体感が
あるという感想を得た。
入ってくるのはモモ肉、白菜、ピーマン、きくらげ、ネギ、たけのこと
野菜を多く摂取できるので栄養のバランスもよい。
それと麺については書くのを忘れていた・・・・
ここの麺はストレートタイプでさっくりと切れる細麺と中太麺の中間
くらいの麺。ライトな感じ。

4年ぶりに入って気が付いた変化だが、
今日が台風・・・そして土曜日ということもあってなのか、
4年前にいた常連組はみあたらなかった。
常連でまとまっていてはいりづらさがあったのだが、
それはなくなっていた。
まあ、言ってみればその分、客は少なくなっていた。
重複となるが、台風と曜日のせいでたまたまかもしれない。

それと黄色い紙に黒の手書き文字でベタベタとたくさん
貼られていたポップメニューがなくなっていた。
4年前にはそんなポップメニューの中に、ソースチャーハン
なるめずらしいものもあり、いつかチャレンジしてみようかと
思っていたのだが・・・・

ラーメン一杯の値段も450円と前と変わらず頑張っている。

最後となるが、新作メニューの坦々麺は、メニューにも加わって
いないし、ポップメニューも今書いたようにすべて壁には
貼られていないので、値段はわからない。

定番のメニューでずっときていたお店だが、どうして坦々麺を
はじめたのだろうか?

自分的には、おそらく挽肉や野菜を炒めた
味噌ラーメン風の具に唐辛子で辛さをだし、練り胡麻が
うっすらと入った中華屋によくあるパターンと予想している。
しかし、ほんとうにそうだろうかと、かすかに好奇心もわくのだ。


龍鳳飯店 
船橋北口から徒歩3~5分
http://www.k5.dion.ne.jp/~vwave/ryuou.html