『銀牙』は週間少年ジャンプにおいて1983年に連載を開始した熊犬(くまいぬ)が主人公の漫画。
連載開始当初は、熊犬(マタギ犬)という設定のせいもあって人間も多く登場しており、唸ったり吠えたりしか出来ない犬の心境はナレーションという形で現していた。(「銀にとって生まれて初めて体験する恐怖であった」など)
しかし、いちいちナレーションを入れる工程が段々と面倒になってきた作者は、犬同士の意思疎通に普通に吹き出しを使うようになる。それによりナレーションは無くなり、また次第に人間も登場しなくなった。(犬同士が直接言葉を交わすスタイルへの移行は、同時期に掛け持ちで連載されていた『白い戦士ヤマト』にも見られる。)
以後、主人公を変え、連載誌を変え、シリーズを重ね、現在も連載が続いている。
銀牙シリーズ
『銀牙 -流れ星 銀-』全18巻
(1983年〜1987年)
『銀牙伝説WEED』全60巻
(1999年〜2009年)
『銀牙伝説WEED外伝』全1巻
(2001年)
『銀牙伝説リキ』全1巻
(2002年〜2003年)
『銀牙 -流れ星 銀- 真•外伝』全2巻
(2009年〜2010年)
『銀牙伝説WEEDオリオン』全30巻
(2009年〜2014年)
『銀牙伝説 杏樹と次郎丸』全1巻
(2010年〜2011年)
『銀牙伝説 赤目』全5巻
(2014年〜2015年)
『銀牙〜THE LAST WARS〜』全22巻
(2015年〜2018年)
『銀牙伝説ノア』全17巻
(2019年〜2022年)
『〜銀牙伝説〜 レクイエム』連載中
(2024年〜)
『-甲冑の戦士- 雅武』は「銀牙とは無関係」と当時、作者が明言している。よって後のリニューアル版コミックスに付加された『銀牙伝説』との表記は出版社の販売戦略上の理由によるものと思われる。また『銀牙の犬たち』もシリーズと繋がりがない。