HOMELAND/ホームランド
捕虜となっていたアメリカ兵二人のうち、救出されなかった方は死んだとされていたが、第7話で、実は生きていて、しかも敵側に寝返っており、更に秘密裏にアメリカに入国し潜伏していた事が判明する。そして第8話冒頭、カメラがスパイとなった男の今の状況を映し出すが、しかし、このシーン、脚本家は、そのスパイが"施しを受ける物乞いを装って次の指示を受ける"という、巧妙な受け渡しの様子を描かきたかったのだと思うが、スパイは夜の街の中で、行き交う車に手当たり次第に声を掛け「やぁ。退役軍人だ。国のために戦ったんだ。イラクくんだりまで行って。腹ペコなんだ、頼む。ちっ、ダメかぁッ。」と施しを要求して回る。スパイとして潜伏中の身でありながら、身を潜める事もなく、自らイラクに行った軍人である事を声高らかに宣伝し、ニュースで何度も報道されたであろう素顔を、整形もしてないのに晒し続ける馬鹿っぷり。報道によって世間にも顔が知られ、政府、軍部、CIA、FBI、マスコミ関係者だって通行してるかもしれない街でそんな事する奴いないでしょ。
そして、目当ての車がやって来ると近付き、指令を受け取るのですが、相手は相手で、毎回の指示を伝える時に使用している車が、外交官ナンバーの車両だし、指示内容を直接現金に書いてきたりして、処分には困るわ、店で使う事も出来ないわ、当面の生活に必要な金は別に渡さなきゃいけなくなるわで、もう要領は悪い上に、見つかりたくて仕方ないんじゃないかと思うくらい馬鹿げた行動を取るのです。どんなシナリオだ!