私の考える、医師が第一線を辞めていく理由5つを以前の記事で挙げました。
今回は
①忙しすぎることで、自分の健康や趣味に割く時間がなさすぎる
です。
私は運悪く、医学部卒業から専門研修期間の約7年近くが、労基署の大規模病院への査察や医師の働き方改革の導入の前であったし、非常に忙しい病院で働いていたので
「研修医は寝ないで働いてなんぼ」の世界でした。
毎日当直のない日は、朝早く病院にきて、だいたい日を跨いだころの深夜遅くにやっと家に帰れるような生活で、
当直のある時は寝ないで次の日も通常運転の労働というような状況でした。
じかも当直は週2くらいあったので、激務でした。それをだいたい6-7年は続けていたと思います。
しかし、それでその時の自分はそれでよかったと思っています。
普通の人が1日8時間働くとして、もしプロフェッショナルを目指すなら物理的にやはり1.5-2倍、つまり12時間~16時間働かないとダメだと思っていたからです。
実際、私の働いていた病院は、24時間フル稼働の病院でしたので、ほんとにめちゃくくちゃ働くことができ、多くの患者さんを診ることができたので5年目くらいには「何でもできるぞ!」という自信もついてきました。
ただ、自分の健康に関してはめちゃくちゃです。
深夜まで働いて頭もフル回転だし、大きい病院の病棟を行ったり来たりするので体力も使います。食生活がひどくなることが間違いなしです。深夜におなか空くし、場合によっては深夜12時過ぎから飲み会なんてのもありました。でも20代だったのでなんでもこなせたのですが、、、、
そして常に病院や病棟のことなどを考えているので、自分のことについてもあんまり考える時間もありません。
自分の趣味をやったり、遊びに行ったり、学生時代から付き合ってる人との結婚とかも考えたりしたいのですが、全部忙殺されてしまいます。
医師として献身的に働いてきても、社会的にも多くの人からも別に感謝されたり、称賛されないようならやはり辞めたくなる時が来るのは当たり前ですよね。プロフェッショナルになっても給料も増えないし、上の人たちは働かないし、だったらもう人生は一度きりなので、自分の時間に全振りしたくなると思います。
若い人はコスパ重視の面もあるし、そういうところを見て、最初からやらなくなってると思います。
そして私の世代もずっとひどい状況でやってきたのですが、今いる上の人たちの仕事しない割にはポジションに居座る姿をみて、将来性も感じないし、今のうちに辞めようという判断になると思います。
この、「今いる上の人たちの仕事しない割にはポジションに居座る人」は、めっちゃ日本には多いです。無能な人が上のポジションに居座るほど組織は悪循環になる。
おそらく解雇規制が大きな原因なのでしょうが、早くこの問題に取り組まないとマジで日本は終わると思います。
でも、最近の国立大への毎年1%ずつの補助金カット、国立大病院の赤字拡大をみて、泥船から逃げるほうが得策のような気もします。
井川意高さんも言っていたようですが、沈没しそうな船は「ずるがしこいネズミ」から逃げるようなので笑 そうなっているのでしょう。
では次回は②について書きたいと思います。