今回は④プロフェッショナルを目指すにはさらなる研究が必要だがそれに時間を割こうとするとそこに対するインセンティブが少ない(=自己研鑽と言われる、、、)

 

について書いていこうと思います。

日常臨床を多く経験していると、やはり大きな壁がにぶち当たる経験も多くします。

 

がん治療をおこなっていて、

「標準治療をやってそのままよくなって、退院して治りました!」が全部の人に当てはまるなら、

めでたし、めでたしとなりますが、実際はそうではありません。

 

治る病気ばかりを相手にしていたら、患者さんも医師もストレスはないと思います。

しかし「がん」となるとそうもいきません。

血液がんなら、もっとなおさらです。

 

同じ病名で、同じ病期で、同じ性別で、同じ年代であり、同じ治療を行ったとしても

患者さんによって予後が大きくことなることも多く経験します。

 

そこで疑問が医師として蓄積していきます。ほんとに同じ病気なのか?

そこで初めて探索的な調査、研究が始まるのです。

 

「同じ病名で、同じ病期で、同じ性別で、同じ年代」であっても、他にどういう特徴があれば、治療が効果があるのか。反対に治療効果がないのか。

どういう患者さんにはどんな治療がいいのか?などいろいろです。

 

そういう疑問(私たちはクリニカルクエスチョンと呼んでいます)をいつもいつも繰り返し、解決に向けて調査したりけんきゅうしたりして、さらに専門的な知識や技術を身に着けた医師が本当の「エキスパート」と呼ばれる人たちなのです。「決して〇〇〇専門医」や「臨床歴〇十年」をエキスパートとは呼びません(笑)

 

しかし、そういった時間を捻出するには、やはり医師の業務外の時間が非常に多く必要になりますし、場合によっては臨床を一時的にパートタイムにして大学院や研究機関で研究に専念する必要が出てきます。

 

しかし、それが将来患者さんのためになるにも関わらず「自己研鑽」として扱われ、待遇も0、むしろ学費を払ったり、収入も極端に減ることになるのです。

 

今までは大金持ちが慈善事業としてやっていた部分もあったのですが、昨今の増税、格差の縮小政策のせいで、そういうところにお金・時間を振り分ける人が少なくなってしまいました。

 

これが大きな理由ではないかと思います。研究のおかげで世界に発信出来たり、治療薬の特許が取れれば国民の富にもつながるのに、日本衰退とパラレルですよね。

 

ですが個人ではどうもできないので、結局、収入や待遇がいいところに走るのは仕方ありません。政治が解決しないとです。

 

では。