入居申し込みに必要な書類が揃ったので、特養へ申し込みに行くため家を出たら、携帯に伯父が入居している老人ホームから着信履歴があった。
支度をして気づかなかったが、1時間くらい前。
もうイヤな予感しかしない。
留守電が入っていた。
「伯父様が今朝、トイレで転倒されまして、
救急車で搬送されました。」
なんですとぉー!?
すぐに折り返し電話をした。
実は、前日にも転倒したと電話が来ていた。
伯父の老人ホームは介護付き有料老人ホームにしては比較的費用が低いが、その理由として法人の古い社員研修施設を再利用しているからだと思う。
1階は広いフロアで
2階以上は個室と共同トイレ。
古いがゆえに個室入り口には玄関があり腰掛けられるくらいの高さの段差がある。
個室フロアの廊下は車椅子が通ると、人とすれ違えないほどの幅しかない。
入居した翌日に、伯母がトイレの帰りに戻れなくなり、他の方のお布団に入って寝ていた事件から、お部屋にポータブルトイレを置いている。
清掃してくださる方の効率がいいのかもしれないが(伯母の退去の時にお部屋を片付けていたらお掃除に来てくださった)、その高さのある玄関ぎりぎりにポータブルトイレが置かれていた。
簡易の手摺りはあったかと思う。
しかし、
前日、伯父はポータブルトイレごと、
玄関に転げ落ちていた。
そして、内開きのドアの前に落ちたので、ドアが開かず、救助が大変だったとのこと。
ベランダは伯母が扉を開けてしまうので、ロックされ、そのままになっていたから、ベランダからも救助ができず、とても時間がかかったらしい。
なので、ベランダのロックを外していいかという連絡がきていた。
それはそれで、心配だけど…
その後、ポータブルトイレは戻されていると思っていたが、もしかして前日のことが記憶にあったのかもしれない。
早朝に伯父は普段使わない共同トイレに行き、転倒して額から血を流して倒れているのが見つかった。
「意識もあり、処置も終わって、もう職員と一緒に帰っていらっしゃいます…」というので、これから特養の申し込みに行くので、それが終わったらまた連絡します。と電話を切った。
特養に1秒でも早く申し込みたいし、1日でも早く入居したい気持ちだった。
そして、30分後くらいに電車の中で施設長さんから電話を受け、伯父が発見された状況や、病院での診断を聞いた。
額の傷は縫うほどでも無かったが、
左頬を骨折していた。
「明日、CTの予定ですが、どうされますか?」
え?救急車で行ったのにCT受けて来なかったの?と思ったけど、「明日はわたしが付き添います。申し訳ないですが、詳しくは用事が終わったら午後にまた電話をします。」と返事をした。
電話で電車を降りたので、特養行きのバスに間に合わずタクシーに乗り、なんとか約束した時刻に間に合い、受付で名前と要件を告げたが、なんだか事務室が忙しい…。
申し込みの書類を送付するのではなくわざわざ訪問したのは、伯母と二人での入居を希望していたが伯父だけになったことを説明し、書類の記入の不備があればその場で訂正したかったのと、現在、施設に入っているが、伯父には早急にバリアフリーの生活環境が必要になってしまったことを(前日、既に感じていたので)伝え、入居の順番が回ってくるまでショートステイをロングで利用可能か相談したかった。できるなら申し込み用紙をもらいたかったし、その場で申し込み用紙を記入して提出したかった。
が、しばらく待って、相談員さんが来たけど10mくらい離れたところから「すいません。先ほど、入居者のコロナ陽性が確認されて、これ以上近寄れません。折角、来ていただいたのですが、書類を受け取るだけになります。」と…
逆にお忙しいところ、申し訳けありませんでした。と、そのまま書類を置いてとんぼ返りでした。
朝といい、今といい…
畑の中にポツンとあるバス停でバスを待ちながら、大声で
「なーんて日だっ!!」
って叫びたくなって辺りを見回したら、いつもは誰も来ないのにお年寄りが来るのが見えて、理性で止めました。
最寄りの駅まで戻ってきて、この流れと気持ちを切り替えようと、コメダでお昼ごはんを食べ、美味しいコーヒーを飲み、いつもは食べないソフトクリームを食べて、自宅に帰るバスに乗ろうとバス停に向かいましたが…
電車の人身事故で踏切が上がらず、雨の中、1時間以上バスが来ませんでした。
もう…
今日はそういう日なのか
携帯の電池も少なく、家に帰ってきてから伯父の老人ホームに電話をして、翌日のCTについて予約時間などを確認して、迎えにいく時間や食事について相談した。
翌日に続きます。