卵白の冷凍したのがたまってきたので、
メランジュール・ロボについてきたレシピカードに基づき
フィナンシェを作ってみました。
フィナンシェって「財界人」とか「お金持ち」って意味らしいですね。
そのせいか、材料も相当にリッチ。
バター200gを焦がして、165gのノワゼットバター(焦がしバターのことです)を
作るですと!
アーモンドプードルも120gも使う。
この不景気な時代になんというリッチな。
そして計量を始めてからそのことに気づく私。どんくさいです。
そしてノワゼットバター、初挑戦だったので
塩梅がわからず、おそらく焦がしすぎたのでしょうか、
不純物を取り除いたら130gにしかならなかったというアクシデントが。
お鍋洗って、残りの分をまた作りましたwww
でも、それ以外はメランジュール君がやってくれたので
ほとんどおまかせー。
フラットビーターでぐいぐい混ぜて、ノワゼットバターを細くたらしながら
入れて、あとはパウンド型に入れて焼くだけ。
できあがりー
型が微妙に小さかったので、一部ふきこぼれましたw
でも、きめは素晴らしいできばえ!
メランジュール君が混ぜてくれたからw
お味もとってもおいしかったです。
さすが藤野レシピ。
バターケーキの焼き上がりについて、
私は一応理想みたいなものがあって。
きめはこまかすぎず
さっくり、ざっくり、ふんわりしていて
その次に「しっとり」がきます。
たぶん、昔私の母が作ってくれたパウンドケーキの
思い出と、森村桂さんの文章からくる影響です。
母のパウンドケーキはもう何十年も前の代物なので
砂糖も小麦粉もごくありふれた素材だったろうし
ドライフルーツも、ザ☆着色料!って感じの
ドレンチェリーやアンゼリカでしたが、
その生地はしっとりきめこまやかでは全くない、
ざっくりしたものでした。
森村桂さんは「天国にいちばん近い島」というベストセラーを
書かれた人で、この方の「魔法使いとお菓子たち」というエッセイを
中学生のころに読んで、私はお菓子作りが好きになったのです。
お菓子をこよなくこよなく愛された人で、今読み返すと
やや鬼気迫る感もありますが(;^ω^)、森村さんのショートケーキに
ついて書かれた文章には多大な影響を受けました。
この本は現在、古本でしか入手できないようですので
以下少しだけ引用させていただきます。
「苺が、とりたての粒の一つ一つがちがうホンモノの苺であり、
生クリームも何日かすればすぐにくさるホンモノの生クリームであるならば、
次には土台となるスポンジケーキだ。・・・
・・・私は、赤く熟し、甘く、しかし、舌をすぼめるほどすっぱい苺が好きだ。
そう言う苺がとれる年は、心がわきたつ。・・・
・・・その苺にあうのは、甘い生クリームといいたいが、生クリームは
甘さをグッとひかえる。・・・それに、とっておきのナポレオンを大さじ一杯。
カステラは、フックラ、ザックリ、シットリといきたい。私は、カステラとは、
スポンジケーキのスポンジのように、キメが均質でこまかいものだと
思っていたのだが、フランスである夫人に焼いていただいたカステラ、
そしてポルトガルでごちそうになったカステラが、フックラ、ザックり、シットリで
あったので、これだ!と思った。・・・」
ほんとはまだまだ続くんですが、これは昭和50年代に書かれたもので
その頃なんてほんと、生クリームと植物性ホイップの違いなんざ
気にする人のほうが少なかったはずです。さすがに私もコワッパだったので
詳しくはわかりませんが(;´Д`)
あとはお誕生日かクリスマスでもなければ、丸いケーキなんて
食べない時代でしたし、しかもまっずい代用バターでつくったバタークリームの
ケーキが主流でした。
こういう時代に、フランスやドイツ、ウィーンで
ほんものの洋菓子を食べて帰ってきた人は、
日本のお菓子にさぞガッカリしたんだろうなぁ。
桂さんはまさしくそういう人たちのひとりだったわけで、
この本には彼女のお菓子にかける情熱が
匂い立つばかりに書かれています。
お菓子の香り付けにはバニラエッセンス一辺倒じゃなくて
質のいいお酒をつかうことを知ったり、
日本の小麦粉と欧米の小麦粉は全然違うということを
知ったのもこの本から。
私は、苺のショートケーキには
やっぱり、しっとりきめこまかなジェノワーズが美味しいと思うし、
あんまりすっぱい苺も苦手なんですが
この文章を読むと、最高に美味しそうだと今でも思います。
それに、バターケーキのきめについては
桂さんに全面的に賛成です。
これは幼少時代の思い出補正が入っているので
いたしかたありませんw
いやー長すぎますね今回の記事。
フィナンシェのきめが素敵にできたので嬉しくてつい
長々と書きました。