先日、「世界は音楽」と書いた先から
北朝鮮の核実験
イラク情勢のさらなる悪化が
日々報道されております。
(イギリスではイラク情勢が来る日も来る日もトップニュース)
近年は、インドやパキスタンも核実験を行っています。
こういった流れを制止する方法はあるのでしょうか。
嘗て、世界大戦前の日本が非常に近い状況にあったと思います。
当時の列強(アメリカ、イギリス、フランス)は
これ以上の緊迫を抑えるためと
準列強の武力追従を妨げるため
戦艦の数量制限などを一方的に取り決めました。
例:米5・英3・日独1(割合)
これに当然、日本やドイツが猛反発するわけですね。
「なんで作っちゃいけねぇんだよ」って。
そして椅子を蹴って国連を脱退する。
言うまでもなくその後、戦争となりました。
そして現在・・・
核開発、核実験を禁止させる動きは
主に核保有国主導によるものです。
こういったところから
すでに歪みは始まっています。
核拡散を抑止する努力は最大限続けるべきだとは思います。
しかし、限界がある。
もっと大切なのは
この緊張をどうコントロールするのか。
「落としどころ」は
何なのか。
この二つではないでしょうか。
第二次世界大戦は
この二つが失敗した。
ベルサイユ条約は
コントロールが行き過ぎて
「逆ギレ」を呼び
制御不能に。
ブロック経済は
全く落としどころがなく
「窮鼠猫を噛む」状況を生んだ。
逆説的ですが
実は、核保有国拡大は
核保有国によって進められてます。
技術的な側面だけでなく
イラクを見れば瞭然です。
アメリカはイラクに言いがかりをつけて
叩きました。
しかし、もしイラクがすでに核を保有していれば
アメリカはあのようには侵攻できなかったと思います。
だから、それを見ていたイランが
今、必死に核開発を進めている。
「核保有」は
今や、戦争抑止力の
重要なステータス。
武器ではなく防具。
これを一体誰が止められるのでしょう。
北朝鮮予備軍は、まだまだたくさんあります。
ここ(核保有)に拘りすぎて停まってしまうより
一歩先を考える方が
遥かに有益だと思います。
張りすぎて切らないように
そして隣の弦と共鳴させるために
もういちど、弦を張りなおす。
非核国の大国
日本の役割とは。
ここでもっと議論されたいと思います。