女は車を持つことで自由を手に入れる。
と、そんな様なことを長谷部さんが書いていたけど、言い得ていると思う。
この快楽と優越感は女子にしか分かるまい。
土曜日、旅の相談をするべく午後から友人と逢う。
車で自宅の前まで迎えに来て貰い、助手席に乗り込む。
何を隠そう、私は二人きりで乗る車の助手席が大好きだ。
相手は家族以外なら誰だってオーケー。
疾走していく街並みを横目に、相手に道順も行き先も委ねきっている気楽さがいい。
正当な理由で怠惰を許されている ような、凄く贅沢な気分。
10秒でも長く乗っていたいと思うくらい居心地が良い。
友人宅に着き、彼女の部屋にお邪魔するも、あまりの物の少なさに驚く。
目に入るものと言えば家具以外には、本と資料ファイル、しかない。本当にONLY。
生活感が無いという訳ではないのだけれど、例えばCDとかハンガーに掛けたジャケットとか、散乱する化粧品とか、そういう物が一切無くて、どうやって生活しているんだろうと逆に疑問に思うが、そのシンプルさこそ彼女の生活そのものなんだろうというところに落ち着く。
旅の準備は順風満帆。
北へ向かう日はそんなに遠くは無さそうだ。
そして現地でも彼女の運転で私は助手席で。
嬉しい限り。
かつ丼、緑茶、チョコレート、レモンティー。