時間も経ち落ち着いて日常に戻ったように見える息子くん。
小学校へも楽しそうに出かけて、放課後はお友だちと宿題や遊びに行ってしまう。
何処にでもいる普通の小学生に見えました。
ただ、気になるのが寝つきが良かった息子くんの寝つきが悪くなった事、夜にうなされるような苦しげな声に何度も起こしては、しがみついて泣いてくる。
「ママ〜隣に寝ていてくれた?」
「うん!ずっと息子くんの横で寝てたんだけど、怖い夢でもみたの?」
「……………💧ぎゅうして?ママに抱っこされて寝たいから」
私はハグをして、眠りに着くまで背中をとんとんとんと軽くリズムを刻みながら軽く叩いてました。
赤ちゃんの時からの寝かしつけのやり方。
何かあるとずっとこうやって母子で寄り添い過ごしていました。
児童相談所からのお泊まりを終えて、急に赤ちゃん返りをしたように見える息子くん。
時が経った今も息子くんを不安にしてるのはなんだろ?
考えても考えても分かりません。
何時もより愛情たっぷりに息子くんに接するように心がけてても、息子くんの眠りを破る何か。
親切で預かって頂いた児童相談所に聞くのも何だかはばかられて、悶々と過ごしながら息子くんの一挙一動を見逃さないように気をつけました。
何かを言いたげな眠りから覚まされた息子くん。
その口を重くさせ閉ざさせてしまう何か。
何か!何か!
この何かが分からずに息子くんを心から寛ぐ事をさせて上げれないダメ母な私。
私が入院なんかしたから💧💧💧
私がうつ病になんかなるひ弱な心だから💧💧💧
息子くんを守りたいのに何から守っていいのかすら分からないダメ母![]()
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日に日に元気になっていくように見える息子くんの夜の眠りを妨げるもの。
その正体が分かりませんでした。
そんなある日、その日は朝から小雨が降っていたのですが、息子くんが帰る頃には大降りになってしまい車もないのに小学校にお迎えに行きました💧
免許を持ってるお母さんたちが次々に車に自分の子供を乗せて去っていきます。
その姿を見送りながら下駄箱の所でひたすら息子くんを待っていると、一時して、息子くんが出てきました。
いつも一緒に帰るお友達はみんな車でお迎えなので、一人きりで寂しそうでした。
「息子くん
」
呼びかけた私の声を聞き振り向く息子くん。
息子くんの顔に向日葵が咲くみたいな笑顔がぱぁっと広がって行きました!
朝は小雨だったので、傘しか持っていってませんでした。
私は手荷物の中から素早く寒さを防ぐカーディガンを1枚着せて、雨に濡れないようにレインコートと履いてきた靴を閉まって、長靴に履き替えさせました。
「さぁ、雨の中をママと一緒に歩いて帰ろ
」
息子くんは嬉しそうに頷きました。
もう1つ、私は息子くんを喜ばすサプライズを用意していたのです。
学校とうちの中間地点にパン屋さんとソーセージとスープ専門店がありました!
私は行く途中にできたてのパンとコーヒー牛乳を買ってきてました。
色々話すけど、大きな雨の音で途切れ途切れになり、息子くんも折角私が来てもがっかりしてる様に見えました。
私も子供の頃に、免許も持っていないのに雨の中や雪の中、母が迎えに来てくれて手を繋ぎ一緒に帰るのが大好きでした。
母を校門で見つけた時の喜びを思い出します。
その母も今は特養ホームに入り、私を守る側から私に守られる側に変わってしまい寂しく感じる時もあります。
話が逸れてすみません(いつもの事ですよと言うお返事が聞こえそうですね![]()
)
大雨と寒さというのは、子供の体力気力を奪ってしまう大敵です!!!
折角、私と帰っても喜びが半減し、疲れ始めて来ているのが見えてました。
やっと家まで半分を切った所にソーセージとスープ専門店があります。
私は迷わず、息子くんの手を引いて軒下でレインコートを脱がせて中に入って行きました。
「息子くんは何のスープにする?」
息子くんの疲れた顔がまたもやぱぁと明るく輝きだしました✨✨✨
ショーウィンドウには色んな種類のソーセージが置いてあり、テーブルには写真付きのスープメニューがあります。
息子くんはドイツ製のソーセージと具沢山のコンソメコーンスープを選びました。
半母子家庭の私はコーンスープだけ。
節約節約( ⊃👛⊂ )ギュ
ここでは、買ってきたパンを食べるのを黙認してくれてました。
スープとソーセージが運ばれた時に私はカバンの中から息子くんの大好きなパンを2個出しました。
息子くんの顔は更に輝いて、冷えた身体を温めるようにスープを飲みながら、パンやコーヒー牛乳を楽しげに食べ始めました。
そして、少し温まり、お腹も落ち着くと今日学校でどんな事があったかを楽しげに話してくれました。
私は大袈裟に驚いたり、コロコロ笑ったり、息子くんの話を深く楽しみました。
帰りはレインコートを着せ直して、ランドセルも持ってあげました。
身軽になった息子くんは跳ねながら水溜まりにダイブしたり、私を早く!と呼んだりとスープ専門店を出るとあっという間に家に着きました🏡
家に着いて玄関を開けると飼い始めたばかりの猫ちゃんがお迎えに来てました![]()
猫ちゃんの頭を撫でて抱きしめながら
「お母さん!今日はお迎えありがとう✨車で帰るとこんなに楽しく帰れないよね!?」
お風呂は沸かしてありました♨️
着替えも用意してたので、息子くんと2人で冷えた身体を温めて早めのお風呂を済ませてしまいました。
そして、ご飯も食べていよいよ寝る時間になった時に本の読み聞かせをする為に用意してる私の傍に息子くんが音もなく立っててびっくりしました。
「お母さん?僕はこんなに良くお母さんにして貰えて愛されてるんだよね?もう、あそこに行く事はないんだよね?」
不安そうに聞いてくる息子くんを抱っこして膝に乗せながら、もう大丈夫。
お母さんが病気だったから入院中だけで、もう元気になったから二度と行くことは無い事を静かに優しく話しました。
それでも、顔を何時になく強ばらせた息子くんの口から思いもしなかった言葉を聞くことになるとは!!!
「お母さん、あそこにいた時にね?あそこに居た子にね、お前はお母さんから捨てられたからここに居るって言われたんだ。二度とお母さんは迎えに来ないとも言われたの。そしてね、もしも、僕がお母さんに迎えに来てもらって家に帰ったら、その子が僕を殺⚫に来るって言ったの!僕、殺⚫れちゃうの?」
私は愕然としました!!!
何かはこれだ!!これだったんだ!!
優しくそんなことはお母さんがさせないし守るからと話し、その子はここの住所も知らないから来ることもできないと安心させました。
そして、読み聞かせをしながら、息子くんが安心して眠った後にモヤモヤ
と。
児童相談所に文句を言おうか!!と先に怒りの気持ちが湧き上がりましたが、それを言った子は、きっと何度も何度も親に裏切られて、ある程度の年になるまでそこで暮らさないといけない絶望感を思うと怒りもスっと消え憐れでなりませんでした。
隣でスヤスヤと眠ってる息子くんとさほど変わらない歳の子が親に絶望して、愛情を貰うことを諦めないといけないなんて
💦
児童相談所という場所はそういう所なのでしょう。
沢山お世話にもなりましたが、厳しい現実を息子くんを通して突きつけられました。
これからも、息子くんを温かい愛で包みながら育てて行く決心が強まった大雨の夜でした。
それ以降、息子くんは夜中にうなされることも、泣いて目を覚ますこともなくなり、やっと心から落ち着け、私を心から信頼する気持ちを取り戻してくれたみたいでした。
自分の病気(うつ病)と向き合いながら、息子くんには常に愛情と笑顔を✨🌻✨
私と夫の別居で大きな大きな傷を負わせてしまった。
この事を胸に夫との再構築の為のタイミングを常に冷静に見極めなければ!
子供は両親の元で育てなければと更に強く思ってしまいました。
息子くんが高一(高校生)になってあの事件が起こるまでは………。
皆様が幸せを感じて過ごされますように✨
一日の終わりは笑顔で眠りにつかれますように✨
何の憂いもなく過ごされますように✨
いつも「いいね!」までありがとうございます![]()
皆様が笑顔で過ごされる事をいつも祈っています✨
お花がある生活は癒されると思います
パーカはどの年代も重宝しますね✨
スープが恋しい冬ですね🍲
傘は前が透明だと個人的に安心出来ました☔
ランドセルも濡れないレインコートです🌈✨



