パイプラインでの爆発事故が起きる前に、事故が起きることを予告する通報が。
事故の発生を未然に防ぐ国土安全保障省の予防分析課に所属する捜査官グラントは、その通報してきた人物を調査し始めるが…。
前世が同時代に?!
なるほど面白い設定です。
同じ魂が同時代の世界にあり、前世の歴史が何かしら変わるような影響を与えると現世である自分自身にも影響が訪れます。
前世療法クリニックの医師サラは、患者マリーゴールドが予知した爆発事故から始まる一連の事件を、国土安全保障省の捜査官グラントと共に調べることで患者の治療に役立てようとするのですが、それは患者だけでなくサラ自身も大きな危機に。
前世に感じて疑っていた割りにはすんなり理解するなど場面転換があっさり過ぎなどツッコミどころはありますが、現世と同時代に生きる前世との関係性、そしてその前世に関わる謎が吸引力をもって先へ先へと読ませます。
内容としてはSFではありますが、ハードSFではなく、どちらかというとファンタジーに近いでしょうか。
サラ自身は婚約者もいて、グラントは最愛の女性を喪ってその痛みを抱えて生きています。
そんな二人が事件を通じて互いに惹かれ合っていくロマンス要素も。
そんな二人が事件を通じて互いに惹かれ合っていくロマンス要素も。
その上でミステリーでもあり、読者サービスてんこ盛り。
更にサラ達に迫る危機の正体も明らかになってくると、うん、これって実は伝奇小説だったのではないかと自分自身の中で納得です。
実際、その謎との対決と解決する場面もあっさりで、菊地秀行の作品を思い出したりも(笑)。
サラとグラントについては予想通りでしたが、二人の関係については意外だったけど納得な落としどころを見せてくれました。
と、思ったんですが、え、これって終わってない?!
つ、続きは?!
今のところ続編が刊行されてはいないようですが、広げた風呂敷、果たして畳んでくれるのでしょうか。