差し出された婚約指輪は、自身の基準で考えるより相当安かったため、つきあっていた彼と別れる弁護士の剣持麗子。
働くのは金のためだと声高な彼女の姿、最初はちょっとなって感じも、いつしかいっそ清々しさえも覚えるようになります。
そんな麗子を筆頭に主要登場人物がクセ強めなこともありライトな感じと先へ読ませる展開であっという間に読み終えました。
短い期間だけつきあったことのある大手製薬会社の御曹司、森川栄治の「僕の全財産は、僕を殺した犯人に譲る」という遺言に従い、数百億円ともいわれる遺産を巡り、依頼人を犯人にしたてて元彼を殺した「犯人選考会」に挑む麗子。
突拍子もない設定が何よりも惹きつけられます。
時々ツッコミを入れたくなる部分もありますが、思いがけない展開と、麗子が自身すら気付いていないような本質に触れることができて楽しめました。
シリーズものということで二作目以降も読んでみたいです。
ところで、かつて綾瀬はるか主演でTVドラマ化されていたものは観ていました。
で、今頃ではありますがこの原作を読むとだいぶ内容が違っていたんですね。
そもそも麗子に依頼を持ち込んできたのは元彼である栄治の友人・篠田ですが、ドラマ版では大泉洋が演じる重要なキャラクターでしたが、原作では殆ど出番も無いんですね。
なかなか思い切った改変で、それはそれで思いがけない展開が待っていたんですが、ドラマはどうにもテンポが悪かったような気がします。
そう
