気付けば2026年も半分が過ぎました。
ほんと、あっという間です。
だらだらと過ごす時間も必要だけれど、だらだらとし過ぎないようにしないと。
6月の読書メーター
読んだ本の数:16
読んだページ数:5738
ナイス数:732
太陽を背にうけて (角川文庫)の感想
定年退職を迎え、悠々自適な老後をと思った矢先に妻に離縁された里村。酒浸りの毎日の中、娘の言葉に押されて新しい仕事を探した先は、標高3000m超えの北岳にある山小屋「肩の小屋」でのバイト。果たしてそこで里村は何を見つける事になるのでしょうか。「めぐり合わせ」だという言葉が何度も出てきますが、人生は確かに巡り合わせの連続で、その巡り合わせを自分の中でどう受け止めるのか。数年前に白根三山を縦走した時の光景、草すべりを登る際のしんどさ、稜線の美しさ、何より一緒に登った仲間との楽しさと絆を思い出しながら読みました。
読了日:06月28日 著者:樋口 明雄
灰の王 (ハーパーBOOKS)の感想
まさに灰の王。積もりに積もる灰の分だけ、憎しみや怒り、後悔や哀しみ、愛が崩れ落ちそう。重苦しいな物語ながら、主人公のローマンと弟のダンテ、そして妹のネヴェアのやり取りには家族ならでは愛の深さゆえのユーモアがあって軽やかさを感じさせます。どうしようもないダンテによってドツボにハマっていくローマンだけれど、ローマン同様にダンテのことは憎めないのよね。みんな間違いを犯す。けれど家族は守ると誓ったローマンが歩むことになる道とは。そしてその先にあるものを想像せざるを得ません。コスビーの新作、圧倒されました。
読了日:06月26日 著者:S・A コスビー
殺人事件に巻き込まれて走っている場合ではないメロス (角川文庫)の感想
『走れメロス』をパロディにしたミステリー。脳筋な思考のメロスだけれど、意外と明晰さを見せます。でも推理に行き詰るとやはりフィジカルに訴えようとする姿が可笑しかったです。親友を助けるために走るメロスの前に現れる難事件の数々。その中でも山賊のお話は可笑し過ぎて笑ってしまいました。山賊に社会通念を説かれる様子とか可笑し過ぎでしたが、それでも山賊は山賊だったという辺りに爆笑でした。まぁ、強引過ぎるといえば強引過ぎる点もあるけれど、読者への挑戦まであって意外と本格派?いや、違うかw
読了日:06月24日 著者:五条 紀夫
サイレント・ウィッチ XII 沈黙の魔女の隠しごと (カドカワBOOKS)の感想
今回、わちゃわちゃしたコミカルな部分が多くて思わずニマニマしながら読んじゃましたw 偽モニカの噂のある温泉地へイザベルとアイクが懲らしめに行くのに同行するモニカ。そこでは思いもかけない人物が待っていて…。ディー先輩が突然現れて驚きも、それは必然である様子なのがうまく描かれています。後半はレイがなんと婚約というお話に。顔も知らない相手フリーダに対しての優しさと、愛することに怯えるレイが印象的です。それにしてもアイクに対する不穏で哀しい星詠みの魔女の言葉、アイクが不憫でしかない。なんとか幸せになって欲しい~。
読了日:06月21日 著者:依空 まつり
キル・フォー・ミー キル・フォー・ユー (小学館文庫 ス 4-1)の感想
ヒッチコックの『見知らぬ乗客』をヒントに、互いに娘を殺した男を狙う交換殺人を仕掛けるアマンダとナオミ。一方、自宅で正体不明の男に襲われ心的外傷の後遺症に陥ったルースは夫のスコットと共にホテル暮らしを余儀なくされている。序盤はアマンダとルースの苦しみをじっくり描かれていますが、実際に交換殺人を行おうとする辺りから一気に展開は加速。思いがけない事実が幾重にも明らかになっていく様にな何度も驚かされます。読んでいてこれってスッキリするタイプじゃないかもと思って確かにそうだけど、それでいてスッキリ。や、面白かった!
読了日:06月20日 著者:スティーヴ・キャヴァナー
ビブリア古書堂の事件手帖7 ~栞子さんと果てない舞台~ (メディアワークス文庫)の感想
シリーズ7作目。とりあえずの大団円。今回はシェイクスピアのファーストフォリオリオをめぐり、栞子さんの母智恵子、そして智恵子と因縁浅からぬ吉原との対決が見どころで、大輔の思い切りの良さと誠実な想いが栞子さんを救います。しかしながら吉原に関しては不穏さが残ったままですす、母である智恵子がどこまで先を見越していたのか、そして娘たちに対する親の想いというのがどこまであるのか、とにかく実際のところは見えないまま。そして栞子さんの父親についても不明な部分が多くこの辺は次シリーズで明らかに?とまれ二人にはおめでとうを!
読了日:06月18日 著者:三上 延
ビブリア古書堂の事件手帖 (6) ~栞子さんと巡るさだめ~の感想
シリーズ6作目。再び太宰治をメインテーマに、なんとここに来て1作目が丸ごと伏線だったことに気付かされる展開に。ということは栞子さんの母親はどこからどこまで関り、いつから計画を立てていたのか。その辺は次の最終巻で明らかになるのかな。大輔と栞子が臨む計画は色々と危うく、まさに薄氷を踏むがごとくだったような。一歩間違えれば取り返しのつかないことになったかも。しかし本を愛するあまり、誰も彼もがサイコパスみたいw とはいえその本によって良くも悪くも人と人の縁や想いが繋がっているんだと実感させられる巻でもありました。
読了日:06月17日 著者:三上 延
ビブリア古書堂の事件手帖5 ~栞子さんと繋がりの時~ (メディアワークス文庫)の感想
シリーズ5作目。告白後、返事を待つ大輔。栞子さんは返事をするまでに何を確かめたいのか。自分自身に不安や不穏な気持ちを抱く栞子さんの言葉に大輔が返す言葉が最高です。うん、大輔が大輔で良かったね、栞子さん。そして今回は常連の志田さんの過去が明らかに。また、栞子さんの母親が家を出て行った理由も明らかに?魔女過ぎる栞子さんの母親ですが、単なる悪い魔女って訳では無いような部分も垣間見えますがどうなんでしょ。そしてラストはなんとも不穏な様相で、二人はどう向き合うのでしょうか。
読了日:06月15日 著者:三上 延
ビブリア古書堂の事件手帖4 ~栞子さんと二つの顔~ (メディアワークス文庫)の感想
シリーズ4作目。今回は江戸川乱歩をテーマにし、シリーズ初の長編となっていることで、事件と物語の展開もこれまでの中で一番複雑なものとなっていました。乱歩がテーマということで、人がもつ二面性や欲望が強調され、栞子さんとその母の危うさもより浮き彫りになった感じもします。そんな中で栞子さんにとって大輔はうつし世にとどまらせてくれる錨のような存在なのは間違いなく、ふたりのやり取りも微笑ましく、思わずニマニマしちゃいますね。そんな二人の関係もいよいよ新たな段階に?
読了日:06月14日 著者:三上 延
ビブリア古書堂の事件手帖3 ~栞子さんと消えない絆~ (メディアワークス文庫)の感想
シリーズ三作目。栞子さんの母親について大きな動きを見せます。実の娘たちには連絡ないのに、馴染みの同業者には一方的とはいえ連絡をしているというのは相当ですが、果たしてその真意は。そして大輔と栞子さんの距離が縮まりそうな気配を見せはするのですが、栞子さん本人もどこか信じきれない気がするんですよねぇ。考えすぎ?ちょっと気になるのは大輔の語りの中で、年上の女性を下の名前で呼び捨てにしているところ。好青年の印象も薄くなってしまうのよね…。ところで各事件はそれぞれ興味深く、初めて知る事も多かったです。続きも楽しみ。
読了日:06月12日 著者:三上 延
ビブリア古書堂の事件手帖2 ~栞子さんと謎めく日常~ (メディアワークス文庫)の感想
シリーズ二作目。一作目で栞子さんの危険な一面が仄めかされていましたが、今回は栞子さんの家族、とりわけ母親についての謎が。果たして栞子さんや関係があった人がいうように本当に恐ろしい人なのでしょうか。『たんぽぽ娘』のエピソードで示唆されているものの真相は果たして?!それにしれも栞子さんはますますあざと可愛い。それでいて一線を引くような発言もある中、大輔と二人の関係がこれからどう変化していくかも楽しみ。そして古書にまつわる謎もそれぞれ面白く、やはり本好きなら追いかけたくなるシリーズですね。
読了日:06月08日 著者:三上 延
ビブリア古書堂の事件手帖 ~栞子さんと奇妙な客人たち~ (メディアワークス文庫)の感想
実写ドラマや実写映画にもなったこのシリーズ、読んでみたいと思いつつも手に取ってこなかったですが、来年はアニメ化とかで、ようやくこの一作目を読んでみました。うん、なるほど、人気でるのが分かりますね。ライトノベルらしい読みやすさと、文学に関する知識、そしてそれにまつわるエピソードのこなれ具合が絶妙。栞子さんがあざと過ぎるぐらい可愛いですし(笑)。一方で特に昔の文学作品のように、下手するとドン引きするよう生々しさが描かれているのも良かったです。自分のように文学に詳しくなくても楽しめますし、続きも読んでいこう。
読了日:06月06日 著者:三上 延
とりあえずウミガメのスープを仕込もう。 (集英社文庫)の感想
単行本発売後も続いていた連載からのものなど、単行本未収録の8編が追加され文庫化。単行本でもっているけど、未収録のものがあるとなれば読まずにはいられれない、宮下さんの食と家族にまつわるエッセイ。お子さんたちが大きくなり巣立っていっても、一緒に食べた記憶や味はきっといつまでの美味しい思い出として残るんだろうな。そして読者である自分にとっても、美味しいエッセイを読ん記憶というのは、どこか片隅で残っていくのかも。美味しく楽しい人生をこれからも家族とともに過ごしたいものです。
読了日:06月05日 著者:宮下 奈都
ビタートラップ (実業之日本社文庫)の感想
農水省に勤めるごくごく普通の小役人である並木承平は、いきつけの中華屋でバイトしている中国人留学生の黄慧琳と付き合っていたが、突然彼女から自分はハニートラップだとの告白を聞かされる。半信半疑な並木だけれど、中国側、日本側からも接触を受け、何が本当で嘘なのか分からなくなる様子はなかなかにハラハラとさせられます。二人が事態をどう乗り越えるのか。そこはちょっと拍子抜けでしたが、差別や偏見は事実としてあると認めつつも、自分の気持ちにまっすぐに行動する姿は清々しいものがありました。
読了日:06月04日 著者:月村 了衛
無垢で清らかなあなたのために (ハーパーBOOKS)の感想
ジョージア州クリフトン郡。南部の町で起きた二人の少女の失踪事件。保安官補のエミーは事件が起きる前に失踪した少女の一人に話しかけられたものの、すげなくあしらった事を後悔。12年後、再び少女が失踪。少女に対するおぞましき所業は読んでいて辛く、とにかくクズ過ぎる男どもに怒りしか。そんな中で事件を通じて描かれるのは家族と赦しについて、そして隠された秘密の物語。700項超えのボリュームですがそれを感じさせないぐらい濃密で感情を揺さぶるものが。過ちは赦しのきっかけになるかも知れないけど、やはり赦せないものはある。
読了日:06月03日 著者:カリン スローター
ウィリアム (ハヤカワ・ミステリ文庫)の感想
話題になった『ハウスメイド』のように登場人物が少なく、そもそもボリュームも控えめなので読みやすかったです。とはいえ語り手となる主人公にも感情移入しにくいうえに、嫌な雰囲気満載で嫌悪感たっぷりな様子は好みが分かれそう。ミステリーというよりホラー。ホラーというよりはSFといってもいい内容で、AIがより発達していくこれからは起こりえる未来なのかもと思うと、ラスとも含めて怖くなります。ちなみにアレについてはだいたい想像通りでした(^^;
読了日:06月01日 著者:メイソン・コイル
読書メーター
