2026年3月の読書メーター、まとめ。 | 固ゆで卵で行こう!

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ハードボイルド・冒険小説をメインにした読書の日々。


時に映画やRockな日々。またDragonsを応援する日々。そして珈琲とスイーツな日々。

3月の読書メーター
読んだ本の数:7
読んだページ数:3182
ナイス数:354

沈黙 (ハヤカワ・ミステリ文庫)沈黙 (ハヤカワ・ミステリ文庫)感想
〈マシュー・ヴェン警部〉シリーズ2作目。今回も一見地味な物語りだけれど、やはり滋味に溢れていて。この魅力を伝えるのはどうすればいいのか分からないぐらい。夫であるジョナサンとの関係性や疎遠だった母との食事会、そして捜査に対する真摯な態度。ほんと、いいわぁ。部下である二人もそれぞれの肉付けも読んでいて飽きがきません。今回は特にロスが妻の態度に悩む姿が新鮮で、自身を省みるようになった彼のことがちょっと好きになりました。事件を通じて描かれるそれぞれの家族の在り方や考え方も読み応えありました。
読了日:03月29日 著者:アン・クリーヴス
悪党たちのシチュー (新潮文庫 ト 25-4)悪党たちのシチュー (新潮文庫 ト 25-4)感想
これは実に良き。混沌としていて先が読めず、というか、一体どんな話なんだと混乱させられるも、根底にあるものがしっかりしているから、逸脱しきらずに流れるように読ませてくれます。トラウマから脱した敏腕ジャーナリストと、ある政治家を次期州知事から大統領へと押し上げようする政治屋の二人が、国家的謀略の渦の中で果たして生き延びることができるのか。ちょっとした描写やセリフもいちいち格好良かった。
読了日:03月26日 著者:ロス・トーマス
ダーウィンの暗号ダーウィンの暗号感想
遺伝子組み換えによる癌治療が悪用されてパンデミックが起こるというテクノスリラー。ゲームのバイオハザードかと思うような恐ろしさから始まると、徐々に不穏さと怖さが増してきます。読みやすい上に先が気になる展開で、先へ先へと読ませます。正直に言うと読みやす過ぎるのが欠点でもあるかと…。でも、マイクル・クライトンやダン・ブラウン的な感じで楽しめました。しかし何もかもが明らかになる訳ではなくモヤモヤするものが残ります。実は著者の他の作品ともリンクとかしてるのかな?
読了日:03月22日 著者:M.A. Rothman
反転領域 (創元SF文庫)反転領域 (創元SF文庫)感想
いやー、めちゃ良かった!最初は「なにこれ、クトゥルフもの?」なんて思いながら読み進めた冒険小説から、何度も反転し、裏返る仕掛けだけでなく、そこには温かくも切ない、ロマンが。読んでいてずっと楽しかったのですが、不覚にもグッとくるものが。ネタバレなしで読んで欲しい、そして、SF苦手な人でも読みやすいのでおすすめです。
読了日:03月16日 著者:アレステア・レナルズ
終わらない歌 新装版 (実業之日本社文庫)終わらない歌 新装版 (実業之日本社文庫)感想
『よろこびの歌』から3年後。夢や希望を決して明るいだけのものでは無く、負の側面もあるけどそれを肯定する描き方が、自分が歳を重なた分、余計にしっくりきます。また、自分が何かに熱をもった事があるのだろうかと自分に問いかけると共に、熱を持った彼女たちを羨ましく思えたりも。自分が思い描いたような未来を手にすることは難しいし、それとは違った世界で生きる事になるかも知れないけれど、熱をもって全力を尽くした経験は代えがたいもので、宮下さんんの優しくも時に厳しさが垣間見える文章と共に、とても眩しく映りました。
読了日:03月12日 著者:宮下 奈都
西遊記事変 (ハヤカワ・ミステリ)西遊記事変 (ハヤカワ・ミステリ)感想
玄奘一行が取経を得る旅の法難は実は全てやらせで、その立案や予算などを行っていた天界の仙人である太白金星、李長庚の視点による西遊記裏話。上からの圧力、下からの突き上げなど、中間管理職の悲哀も描かれていますが、李長庚の優秀さというのも際立つように描かれていると共に、金仙を目指す仙人でありながらも実に人間臭く、情深いところがある様子が魅力的。ミステリーとしての側面も面白く、思わず膝を打つような場面も。後半から終盤にかけて面白さが倍増するのですが、意外にしみじみとする感動的なラストが待っていました。
読了日:03月10日 著者:馬伯庸
勝機 (文春文庫 フ 37-3)勝機 (文春文庫 フ 37-3)感想
〈新・競馬〉シリーズ。左手移植したシッド・ハレ―ですが、家庭の危機に。愛する妻が娘を連れて家を出てしまい、苦悩するのですが、このような危機に陥った理由もしかと分からないまま。そんな中で競馬界に新たな不正疑惑が。競馬界のために調査に乗り出すハレ―ですが、今回も大きな危険の渦に。移植した左手のために薬も欠かせない状態でもあり、家庭の危機と共に平行して描かれることでスリル感も倍増。しかしそれにしても最終盤の描き方が実に素晴らしい!思わず二度ほど涙がこぼれました。特にラストシーンは感動的だったなぁ。
読了日:03月05日 著者:フェリックス・フランシス

読書メーター

 

 

3月は7冊。

 

フェリックス・フランシスの『勝機』に涙し、馬伯庸の『西遊記事変』で思いがけず感動。

 

宮下奈都さんの『終わらない歌』に胸を熱くし、M・A・ロスマンの『ダーウィンの暗号』を一気読み。

 

そして、アレステア・レナルズの『反転領域』で興奮し、ロス・トーマスの『悪党たちのシチュー』を楽しんで、アン・クリーヴスの『沈黙』でしみじみとした月となりました。

 

 

 

それにしても桜はあっという間に満開になったと思ったら、早くも散り始めていますね。

 

今年はタイミング悪くお花見らしいお花見には行けないまま終わりそうです。

 

それでも行く先々で見ることができた桜はやはり美しかったです。

 

青空と満開の桜

 

上の写真は先日、高尾山の山頂で撮影したもの。

 

その時の山行記録はまた後日…。