アメリカ中西部、ウィスコンシン州の片田舎。その一軒家はふつうの農家にしか見えないが、実は銀河の星々を結ぶ中継ステーションだった。
そこで元北軍兵士のイーノック・ウォレスは百年のあいだ、ひとり孤独にステーションの管理人を務めてきていたが、その農家を密かにCIAが調査しており…。
一世紀以上生きているイーノックは異星人たちが旅する中継ステーションの管理人として、実直な生き方を貫く男性。
そんなイーノックを通じ。牧歌的な情景と共に哲学的な思考に彩られつつ物語は進みます。
CIAによる調査をきっかけに地球が危機に向かっている中で、イーノックは重要な決断を迫られます。
この時代から人類は変わらず愚かだけれど、それでも希望を抱かずにいられない様は、コーヒー好きの異星人ユリシーズとの友情との様子と共に胸があたたかくも。
しかしイーノックが作り出した幻影との対話の行方は切な過ぎました。
人類の一員であろうとしたイーノックの未来が孤独なものでありませんように、そう願わずにはいられません。
