探偵ビュルマは、捕虜として働くドイツの捕虜収容所にて、同じ捕虜で記憶喪失の男の死に際に謎の言葉を聞かされる。
釈放されてパリへと戻る途中にかつての探偵助手と再会するも、探偵助手は何者かに銃で撃たれ、彼もまた死に際に記憶喪失の男が放った言葉と同じ言葉を残す。
ビュルマは二人の男が遺した言葉の謎、そして助手を殺した犯人を追い求める。
1943年に発表された、フランス初のハードボイルド小説で、ドイツ占領下のフランスを舞台にした〈私立探偵ネストール・ビュルマ〉シリーズの長編作。
捕虜収容所で記憶喪失の男と、助手だった男が最後に遺した言葉「駅前通り120番地」の謎とは。
謎の美女、暗号解読、更に大泥棒の存在などなど、そんなに長くは無い物語の中にいろいろと盛り込まれており、そこに主人公ビュルマのハードボイルドではあるけど軽妙なスタイルに惹きつけられます。
ちょっと強引に思える捜査方法、それに偶然が過ぎるなどのツッコミどころはありますが、ちゃんとした謎解き、最後は関係者を集めての「犯人はこの中にいる」といった、本格ミステリ風味もあって楽しかったです。
そうそう、本書は昨年の12月に読んだのですが、ちょうどクリスマス時期に読めたのも良かったなぁ。
