シリーズ3作目(この巻までが今年の夏にアニメで放映された分となります)。
前半は三大名門校が競い合うチェス大会に出場することになったモニカ。
ところがモニカの母校ミネルヴァからの参加者の中に旧知のバーニー・ジョーンズが。
人見知りでどうしようもなかったモニカにとって唯一の友人で、彼に褒めてもらいたい思っていた相手でしたが、そのバーニーにある理由から憎まれているモニカ。
変装して対峙するも、二人が対峙する場面はなんとも切なく胸が苦しくなりました。
しして後半はモニカが不良となって、フェリクス殿下と二人でお祭りを楽しむのだけれど、〈星紡ぎのミラ〉という古代魔道具の暴走(?)を止めることになる顛末が描かれています。
装着した男性を愛した挙句に殺してしまうという、ぶっ飛んだ設定の古代魔道具に愛されたシュヴァルガルト帝国出身の技術職人バルトロメウスが実に哀れでしたね(笑)。
しかし、モニカがやむを得ず飛行魔術を使う場面も、前回で乗馬を教わっていたことが伏線になっているなど、そういう細かいところの描き方が実に上手いです。
なんだかんで〈星紡ぎのミラ〉を回収したモニカが、誰でもない幽霊であり"アイク”と読んで欲しいというフェリクスと二人で、お祭りの夜を楽しむ様子というのが、この先の不穏な未来を予感させて愛おしくも切ないものとして映りました。
それにしても、実は〈沈黙の魔女〉のファンだというフェリクスが、モニカをともなって訪れた古本屋さんで、モニカがかつて禁書としてことごとく処分された父の書物を発見したときの姿、言葉には思わず一緒になって涙してしまいます。
しかし、古書店主は父の友人だったとのことですが、モニカのことは覚えてなかったのでしょうか。
モニカ自身が幼いときのことなので、成長した姿に面影を見つけられなかったのかも知れないけれど、書物を抱えてボロボロと泣き出すモニカを見て思うところは無かったのか、それとも…?!
さてさて、今回は、猫になりたいとか肉球を求めたりなど、モニカの可愛さが爆発する場面も多かったですね。
そして、ひとりで夜のお祭りに出かけ、娼館に出入りするなど、怪しげな動き満載だったフェリクス。
アイクとしてモニカと二人で行動し、二人で本を読んだ後に肉球をモニカに与える場面も印象的でしたが、フェリクスがモニカに対する気持ちってのは、単に小リスのような小動物を愛でるようなものとはやはり違うのかなって感じになってきましたが、果たして…。

