〈凛として弓を引く〉シリーズ四作目。
一年間の同好会活動を経て、正式に部として認められた弓道部。
しかし、三年生に進級した楓たちにとっては、関東大会やインターハイ予選の結果次第で部からの引退時期も早くなり、合宿も参加できないなど、心残りになる事も。
とはいえ入部希望者も多く、楓も部長として後輩たちに引き継いでいくべきものについて考える様子などには、ほんと、成長したなぁと親目線で見てしまったりも(笑)。
そんな楓たちに新たな顧問が。
全国大会にも出場経験もあるという青田先生の考え方や指導方法は、理にかなっていたとしても、楓たちがほとんどゼロから作り上げてきたものという自尊心めいたものが崩されてしまうような気持ちは、やはり心が痛みますね。
けれども、そういったものも自身の経験や仲間と築きあげてきたものによって、うまく消化していけてるようなところに安心するものもありました。
また、試合では、楓が落ちに配置された事で、より周りが見えるようになったり、自身を俯瞰して見ることができたりと、競技の中でも成長が見受けられます。
このまま善美に負けない強さを身につけていって欲しいな、なんて期待したりして。
さて、部の事についてはなんだかんだで順調に進んでるなぁと思っていたところで、乙矢に似ており弓の腕もいいという美少女が登場。
なんとも波乱の予感?!

