『天から降ってきた泥棒』 ドナルド・E・ウェストレイク | 固ゆで卵で行こう!

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 再読〈ドートマンダー〉シリーズ、6作目です。



盗みに入った先から逃亡中、ビルから落ちた先は修道院。

その修道院のシスターたちから、富豪の父親に連れていかれ高層ビルの最上階に閉じ込められている仲間のシスターを助けて欲しいと依頼されたドートマンダー。

終盤は特に声を出して笑ってしまうような展開でしたが、これまで以上にお笑い要素多めなので、面白いけどこれ以上ギャグ・テイストを強めて欲しくないなぁと思ったりも(笑)。

けれどもその分(?)、最後はきれいな着地点を見せてくれたんじゃないでしょうか。


さて、今回はドートマンダー自身の不運の連続にはもちろん笑ってしまうんですが、監禁されているシスターを助け出すためには仲間が必要。

しかし、無償で手伝ってくれるのは腐れ縁の相棒ケルプぐらい。

そこで、侵入したビルのテナントに入っている店から、金目の物を盗み出すという事で仲間を集める事に。

今回の仲間となったタイニー、それに初登場のハウイーの活躍ぶりが目を引くんですが、ハウイーに関しては少々アクが強過ぎな道化師的な役割でかき回してくれ、笑わかせてくれます。

一方の大男のタイニーはいつもと変わらぬその恐ろしい様子を見せるかと思いきや、今回、盗品を隠して捌く場所として利用する事になる通販会社のオーナー、J・C・テイラーに対する意外な態度にはニヤリとしちゃいますね(笑)。

 

そうそう、シスターたちや、ドートマンダーの恋人メイ、それに初登場のJ・C・テイラーといった女性陣の強さも印象的でした。