『魔の山』 ジェフリー・ディーヴァー | 固ゆで卵で行こう!

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逃亡中の若者を追うショウは、首尾よく相手を見つける事ができるものの、なんとその相手が崖から身を投げ自死してしまう。
その若者が〈オシリス財団〉という組織の研究を受けていた事を知ったショウは、財団について調べると共に、単身、財団の施設に潜り込む。



懸賞金ハンター〈コルター・ショウ〉シリーズ2作目。


今回は懸賞金が出る訳ではないけれど、主人公コルター・ショウの善なる資質や正義感がショウを突き動かす燃料となります。


首尾よく〈オシリス財団〉に潜り込む事に成功するショウですが、そこで悩める人たちを救済し導く『プロセス』と呼ばれる教義を受ける事になります。


財団に連絡手段を含め持ち物も没収された状態で果たしてその『プロセス』の中身と財団の真の目的を探る事ができ、そして無事に脱出できるのか。

前作以上に軽快でサクサクと読めました。


これはやはり単身でカルト教団に乗り込み、いつそれがバレるのか、誰が味方になるのかなど緊張感がずっと続くせいだったからかも。


しかし〈オシリス教団〉を率いるイーライに関しては、もうちょっと狂信的な存在なのかなと想像していたんですが、思ったより俗物でしたね(笑)。


最後はシリーズのバックボーンである、亡くなった父が遺した謎へと繋がりましたが、行方知らずの兄はどう関わってくるのか次作を読むのが楽しみで、文庫化が待ち遠しい。


それにしても、読んでいてちょっと懐かしい冒険小説のようだと感じましたし、リー・チャイルドの〈ジャック・リーチャー〉みたいだなと思ったんですが、巻末の解説でもやはりそのような事が書かれていて思わず頷いてしまいました(笑)。