2024年1月の読書メーター、まとめ。 | 固ゆで卵で行こう!

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ハードボイルド・冒険小説をメインにした読書の日々。


時に映画やRockな日々。またDragonsを応援する日々。そして珈琲とスイーツな日々。

1月の読書メーター
読んだ本の数:8
読んだページ数:2986
ナイス数:364

受験生は謎解きに向かない (創元推理文庫)受験生は謎解きに向かない (創元推理文庫)感想
『自由研究には向かない殺人』から始まるピップの〈向かない三部作〉の前日譚。マーダー・ミステリ・ゲームに参加したピップ。最初は乗り気ではないけど次第にのめり込んで推理する様子が後のピップの片鱗を感じさせます。完結編での衝撃から、どういう気持ちでこの作品を読めばいいのか複雑な気持ちを抱いていましたが、三部作に比べて随分薄いのがまず衝撃w とはいえ立派な本格ミステリが展開され苦い結末がピップの未来を映し出している様子も見事でした。この先に待ち受けるもの、選択するものの前に垣間見える青春模様も眩しかったです。
読了日:01月28日 著者:ホリー・ジャクソン
ハミングベアのくる村ハミングベアのくる村感想

越冬のために訪れるハミングベアを観光資源として毎年秋祭りを開催する村。でも、年々数が減り災害もあって観光客も減るばかり。一方で醜く臭いサケビーは観光の邪魔だと嫌われ駆除を。そんなサケビーの事が好きで観察していた少女ウィロディーンとその成長を通し人にとっての都合や正義による影響と、人類が生まれる前から循環する自然の理を、ちょっとした魔法と共に、時に厳しい現実も交えながら優しく描かれています。醜いのはともかく臭いのはちょっとなぁと思いつつ(笑)、ウィロディーンが保護する小さなサケビーも、ハミングベアも可愛い。

読了日:01月27日 著者:キャサリン・アップルゲイト
トゥルー・クライム・ストーリー (新潮文庫 ノ 1-4)トゥルー・クライム・ストーリー (新潮文庫 ノ 1-4)感想
「ポピーのためにできること」と同じように地の文が無い形で、語り手たる作者のノックスすら信用できない。なので、繰り返される関係者のインタビューの証言、インタビュアーで作家のイヴリン、そしてイヴリンに相談され最後はイヴリン亡き後に本として世に出した著者のノックス。何もかも不穏で怪しく、人は見たいもの聞きたいものを真実として取り入れるんだろうけど、果たしてノックスが書き記した通りなのか。とりあえずそうだとすると怪しいと睨んだ人物が犯人だったんですが、明らかにされていない事が多すぎて、結局真実はどこにあったの?!
読了日:01月20日 著者:ジョセフ・ノックス
救出(下) (海外文庫)救出(下) (海外文庫)感想
下巻に入りより展開が早く、事件の真相と黒幕の元へと近づいていきます。序盤から色々説明が省かれている事も多く、探偵ハーロウの組織の有能さと大きさってどこから来ているのかとかずっと気になったままでした(笑)。アクションスリラーとしては申し分ないけど、いかにもハリウッド的な展開とセリフを楽しめるかどうかで評価も分かれそうですね。四部作という事で今回描かれていない部分が今度明らかになっていくのでしょうか。個人的には主人公のデッカーがもう少し個性的だといいなと思いましたが、その辺も含めて今後の展開に期待したいです。
読了日:01月15日 著者:スティーヴン・コンコリー
救出(上) (海外文庫)救出(上) (海外文庫)感想
誘拐された上院議員の娘の救出に向かった人質奪還を専門とする民間軍事組織を率いる海兵隊員のライアン・デッカー。しかし作戦は自身の仲間やロシアン・マフィアの人身売買の犠牲者たちと共に文字通り木端微塵に。責任を問われ収監されたデッカーですが、突然釈放される事になると共に命を狙われる事に。そんなデッカーを救うのはかつて彼に助けられた事があるという探偵ハーロウ。彼女のネットワークを借りてデッカーは失敗に終わった救出劇の背後にあるものを探っていく様子が、子気味よく連続するアクションと共に描かれつつ・・・下巻へ!
読了日:01月14日 著者:スティーヴン・コンコリー
雲を紡ぐ (文春文庫 い 102-2)雲を紡ぐ (文春文庫 い 102-2)感想
登場人物たちが抱える悩みや痛みに触れ、それぞれに共感するものがあるゆえ、読んでいる間は何度も苦しくなりました。しかし、苛めにあって祖父を頼った盛岡の地で、美緒が繊細で鮮やかなホームスパンに触れたように、少しずつ心の奥底にある澱みや歪みといったものが解れ、新たに未来へと紡がれていく様子はとても優しい。母親が美緒にかけた言葉の強さには読んでいる方も傷付くものが。でも、家族だからこそきっと修復できるものがあり、それぞれを思い遣って前に進む事ができるんですよね。美緒を始め、みなが成長する姿が清々しい物語でした。
読了日:01月10日 著者:伊吹 有喜
サスペンス作家が殺人を邪魔するには (創元推理文庫)サスペンス作家が殺人を邪魔するには (創元推理文庫)感想
〈フィンレイ・ドノヴァン〉シリーズ2作目。前作同様、主人公が行動を起こす度にドツボにはまっていく様子が可笑しくもサスペンスフルでとにかく楽しかったです。ドタバタコメディ要素も強いけれど、しっかりとした構成と主人公のフィンレイをとりまく状況や人物関係が丁寧に描かれていて、その辺のリアルっぽい設定が余計に面白いです。また、ホットな弁護士の卵とセクシーな警官との三角関係も目が離せません。何より最後に明らかになるFedUpの正体には思わず声をあげるほどの驚きも。更に追い込まれた状況になるフィンレイの今後も楽しみ!
読了日:01月08日 著者:エル・コシマノ
タスキ彼方タスキ彼方感想
胸に込み上げてくる何かが感情を揺さぶり何度も目頭も熱くなりました。100回記念を迎えた今年の箱根駅伝。しかし、過去に中止となり中断していた過去が。現代パートで駅伝に興味のないランナー、そして戦中に想いを繋いで箱根を復活させた人々の姿を通して、戦争の虚しさや愚かさと平和な時代を積み重ねてきた事のありがたさや、箱根駅伝がこうして続いている意味の深さを知る事が、決して説教くさくなく感動と共に描かれています。地方住人にとって箱根ばかりが注目される事に複雑な想いは多少なりとも。でもその熱く未来へ繋ぐ魂に心震えます。
読了日:01月05日 著者:額賀 澪

 

読書メーター

 

 

 

新年最初の月。

 

ミステリー以外の国内作品の他、昨年の話題作から新作となる海外ミステリー、それに海外児童書までと、割とバラエティに富んで読めたかな。

 

2月はまずは森見登美彦の新作も読みたいし、ルー・バーニーの新作も出るんですよね。

 

また、講演会を見に行こうとも思っていますし、他にも予定が色々決まってきたので年度末にかけて忙しい気分。

 

まぁ、気分だけで実際は特に忙しい訳では無いんですが(笑)。

 

積読本の中から優先的に読んでいこうと思うものをチョイスしつつ、新作もバランスよく読んでいきたい。