母が死去した後、莫大な借金を残して父親が亡くなり、婚約者からは婚約を破棄されたキティ。
妹たちの将来と家を守るために、裕福な結婚相手を見つけるために上流階級に潜り込もうと、母の友人だったという女性を頼りにロンドンへ。
そこで理想的な相手としてラドクリフ家の次男アーチ―の心を掴む事に成功するも、アーチ―の兄のラドクリフ伯にはキティの魂胆を見抜かれてしまい…。
なにこれ、楽しすぎ!
妹たちの将来と家を守るために、裕福な結婚相手を見つけるために上流階級に潜り込もうと、母の友人だったという女性を頼りにロンドンへ。
そこで理想的な相手としてラドクリフ家の次男アーチ―の心を掴む事に成功するも、アーチ―の兄のラドクリフ伯にはキティの魂胆を見抜かれてしまい…。
なにこれ、楽しすぎ!
読みながら声に出して笑ったり、ニマニマしたりと、楽しすぎてチマチマ読んでしまいました(笑)。
なんといっても家を、そして大好きな妹たちを守るために、結婚相手は好きになる事など出来なくても裕福でさえあればいいと、強い意志と覚悟でもって奮闘するキティを応援しないではいられません。
妹のセシリーを伴ってロンドンの社交界に飛び込み、首尾よくラドクリフ家の次男アーチ―の心を掴んであと一歩のところまでこぎつけるキティですが、ラドクリフ伯にその魂胆を見透かされてしまいます。
しかし、度胸と機転の効くキティは、ラドクリフ伯と強引にも同盟関係を結び、新たなターゲット(結婚相手)を探す事ができるように。
とはいえ、思うような相手を見つけて更に婚約までもっていくのは難しく、また、上流階級の慣習や暗黙の掟などを知る必要もあり、キティはラドクリフ伯に協力を求めます。
その中で、二人とも知らず知らずのうちに相手の姿を探すようになっていきます。
反目し合っていた二人が、嫌みの応酬や機知に富んだやり取りをする中で、互いを認め合っていく様子がユーモアたっぷりに描かれ、これがもうなんとも言えず楽しかったですね~。
少女漫画を思わせるような場面や展開に、思わず顔がにやけてしますのではないでしょうか(笑)。
また、ホットシーンも無いので、そういうのが得意じゃない人やロマンス初心者にもお勧めですね。
ところで、ロマンス小説という事でハッピーエンドが待っているのは確実なんですが、ずっと家族の事を考えてきたキティと出会ったラドクリフ伯は、これまで顧みてこなかった家族の事を、ちゃんと考えるようになり、キティとラドクリフ伯がそれぞれの家族のために助け合う事で二人の仲がぐっと縮まる展開というのも、ちょっと胸を熱くさせるものがあって良かったですねぇ。
それにしてもキティの、財産目当てで相手を選ぼうとする姿は、潔いまでに清々しいようにも見えますが、摂政時代の身分制度や男女の考え方など、現代の物差しでは測れない価値観があるものの、そうせざるを得ない時代や境遇というものは寂しくもあり悲しくもあります。
現代でも間違いなく残っている問題ですし、もしかしたらそういった事に思いを巡らせるきっかけになるかも知れませんが、読んでいる間は素直にこの最高なハッピーエンドなラブストーリーを楽しんじゃうと思います。

