レイキャヴィーク警察を辞め、故郷のアークラネスに戻ったエルマは地元警察で勤める事になる。
大きな事件など起きない小さな町で退屈な日々を過ごす中、観光名所であるアークラネス灯台の麓の海岸で女性の不審死体が見つかる。
捜査する中で被害者はエリーサベトというパイロットのはが明らかになるが、エリーサベトはフライトの朝に自ら職場に病欠の連絡をし、行方をくらましていたという…。
アイスランドの小さな港町アークラネス。
長く付き合っていた彼への想いを捨てきれぬまま故郷に戻った女性刑事エルマが主人公ですが、事件の関係者によるものと死体で発見された女性の過去が挿入される事で群像劇的な要素も。
地味といえば地味で新鮮味は少ないかも知れませんが、現在と過去を重ねながら事件に関係する登場人物たちの過去と心情が、徐々に明らかになっていく様子が丁寧に描かれています。
それは、エルマを含め、何人かの女性のやるせなく切なく、そして辛い事実…。
コミュニティの小ささから、すぐに誰かしら知り合いにあたるような町で起きた殺人事件は、閉塞的で暗鬱とした雰囲気で覆いながらも、エルマが過去になんとか折り合いをつけ、前に進もうとする姿もあって、そこまで陰鬱なものに感じないかも。
と思ったら、真相のその先は北欧ミステリらしい結末が待っています。
うん、続編も是非読みたい。
