『魔界都市ブルース 木乃伊綺譚』 菊地秀行 | 固ゆで卵で行こう!

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時に映画やRockな日々。またDragonsを応援する日々。そして珈琲とスイーツな日々。

 
魔界都市〈新宿〉を生んだ魔震が発生した時、亡命をしようとしていた某国の王子が亀裂に飲み込まれる。
それから時が流れ、人捜し屋の秋せつらは、依頼された消えた亡命王子と忠臣の捜索を行うが、世界を破滅に導く〈力〉を巡る戦いの渦中へと…。
 
 

うーむ、今回、主人公のせつらの影が薄かったなぁ。

‟わたし”の出番も無いし、出し惜しみでしょうか?(笑) 

序盤に出てきた女王様はカメオ出演かってぐらいその後は話しに噛まなかったし、トンブや人形娘は出番があっただけましなのかも。

 

その他にもシリーズや〈新宿〉ものでお馴染みのキャラクターも登場しますが、それらも友情出演といった感じでしたね。

魔界医師メフィストの師匠であるドクトル・ファウストの登場も、ちょっと唐突感は否めないけど、メフィストとのやり取りは楽しかったかも。

それにしてもラビアが無垢な感じな印象を与えてくれるのですが、どんどん世界の脅威となっていく様子はどこか不思議でもありました。

その脅威に秋せつら、そして〈新宿〉がどう応えるのか。

ラスト、読み終えて呆けてしまいました…。