三軒目に入ったお店は、ふさふさした毛の持ち主である、いぬのバーテンダーが突き出しの代わりに、一編の詩を出してくれるバー。
そんな不思議だけど魅力的な設定、手に取って読まずにはいられません(笑)。
正直言って詩の良さとかはさっぱり分からない。
けれども、いぬが差し出してくれる古今東西の詩の数々。
そして語ってくれる蘊蓄と、それに耳を傾ける主人公との語りで、なんとなくですが分かったような気になるのも面白いですね。
前半はその語り口と内容で可笑しくも感じていたのが、バーに通う主人公の抱えていた喪失感に触れると共に、色々と想い、そして考えながら読みました。
分からなくてもいい。
けれど、
寄り添えれば生きる事も少しは優しくなれそう。
・・・かな。
