恋人のジョンと別れ故郷のシカゴに戻ってきたライリーン。
検事局で上席検事補として働くことになった彼女は、そこで最初に担当を任される事件のファイルにIT企業の御曹司カイル・ローズの名前を見て驚く。
9年前、まだ学生だった頃、偶然にもキスを交わした夜の事を、今でも忘れない相手だった。
〈FBIと弁護士〉シリーズ3作目。
今回はサスペンス要素は無く、全編に渡って楽しさいっぱい、幸せいっぱいなロマンスでした。
前作『恋が始まるウィークエンド』のヒロインだったジョーダンの双子の弟カイルと、検事補ライリーンのロマンス。
恋人に裏切られた腹いせにツイッターをダウンさせ逮捕され、ツイッター・テロリストと呼ばれるようになった前科者のカイルは、将来を嘱望される検事補のライリーンにとって付き合うには問題大ありの相手。
でも、9年前の思い出を胸にしまって忘れられずにいる、運命の相手にはどうしようもなく惹かれてしまうのは二人とも同じ。
けれども、特にライリーンはキャリアアップを目指す上で、まさかツイッター・テロリストと付き合っているなんて事が周りにバレたらとんでもないと、自身の本能に蓋をしようとします。
一方のカイルも最初こそは、これまでの浮ついた生活こそが自分にとって必要なものと、ライリーンの本当の気持ちに気付かないふりをしようとしますが、徐々にその本能に従いライリーンを一途に想うようになっていく様子を見せるの可愛い(笑)。
そのカイルの思いがけず真摯な想いをようやく受け入れるライリーンが、9年前の思い出のシャツを見せる場面は、目頭も熱くなるほどキュンとします♪
ライリーンのかつての恋人ジョンも登場した際にはドロッとした展開を見せるのかなと思ったんですが、その辺りは二人が本当の意味で結ばれるきっかけになるなど、面倒な展開にならなかったのをホッとしたようなそうでもないような(笑)。
なにはともあれ、カイルはツイッターをハッキングしただけでなく、父の会社の経営に携わり見せていた手腕を活用した将来の事や、ライリーンのキャリアアップといった、どちらも自立した大人としての姿と共に二人の恋が描かれているのが爽やかでもありますね。
そして、二人の掛け合いも楽しいけれど、姉のジョーダンの恋人であるFBI捜査官のニックや、ライリーンの上司になるシリーズ1作目『あなたとめぐり逢う予感』のヒロイン・キャメロンを始め、脇を固めるサブキャラ達との絡みも楽しく、その会話の様子に終始ニヤニヤしながら読みました(笑)。
この主人公たちの周りの人達が魅力的に描かれているのも本シリーズの特徴です。
シリーズ4作目以降も期待しています。
