2022年12月の読書メーター、まとめ。 | 固ゆで卵で行こう!

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ハードボイルド・冒険小説をメインにした読書の日々。


時に映画やRockな日々。またDragonsを応援する日々。そして珈琲とスイーツな日々。

12月の読書メーター
読んだ本の数:11
読んだページ数:4840
ナイス数:419

異常【アノマリー】異常【アノマリー】感想
予備知識殆ど入れずに読み始め、前半の群像劇は一体何を見せられているんだと思いながら読みました(笑)。しかし〈異常〉が現れた時からどう話が転がっていくのか興味深く読み進める事に。結果的に〈異常〉にあった人達の群像劇が描かれるのですが、それらをどのように昇華できるかで好みが分かれそうですね。なんだかんだで結果、面白かったけど、諸手を挙げておススメできるかどうかと言われると微妙かも(笑)。ただ、見せられた人の性みたいものや思考はやはり普遍的なものなのかな。最後もシニカルで良かったです。
読了日:12月31日 著者:エルヴェ ル・テリエ
スパイ教室 短編集03 ハネムーン・レイカー (ファンタジア文庫)スパイ教室 短編集03 ハネムーン・レイカー (ファンタジア文庫)感想
〈スパイ教室〉シリーズの短編集第三弾。今回も短編集とはいうものの、殆ど長編的な、まさかに極上な物語。養成学校トップのエリートが集められた『鳳』を深堀りし、『灯』との蜜月とそしてチーム行く末を、可笑しくも切なく、そして熱く描かれています。中ではアネットとクノーの物語が胸を抉り、アネットの暴走の果てには彼女の胸に何を残したのか気になります。そして最後に壁に描かれる絵がまた切なくさせます。さて、次回からは新シーズン突入ですね。この蜜月で描かれていた事が『鳳』から『灯』に繋がれたものの行方を楽しみにしたいです。
読了日:12月30日 著者:竹町
パディントン発4時50分 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)パディントン発4時50分 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)感想
ミス・マープルの友人マギリカディ夫人が目撃する、並走する列車内で起きた殺人事件。しかし死体は発見されず。ミス・マープルはフリーランスの家政婦ルーシーを雇い、資産家の屋敷に潜入させて事件を調査します。犯人は分からなかったけど、ミステリとしてはツッコミどころ多し。マープルが犯人を推理した過程などもよく分からないですし、ぶっちゃけトリック云々は置いといて、資産家家族の人間模様と、溌剌としたルーシーを巡った恋愛模様が楽しい。特に大人に代わりアピールする子供が可愛いw そしてラスト、果てして選ぶのは誰なんでしょう?
読了日:12月29日 著者:アガサ クリスティー
危険な蒸気船オリエント号 (創元推理文庫)危険な蒸気船オリエント号 (創元推理文庫)感想
シリーズ2作目。ミステリとしては終盤に一気に真相が明かされていく様子が楽しい。アリシアも半ば強引に事件に首をつっこんだ甲斐があったかとw 事件の真相については読んでいてうっすら気付いた部分と全く気付けなかった部分があったのだけど、そういう風に色々怪しく見えるように描いている塩梅も良く、クリスティのあの作品やこの作品などを思い浮かんだりも。しかし…序盤から中盤にかけてはイライラさせられたのはアリシアとアンダースのせい。いや、ほんと、どっちもどっちかとw とまれ次回も楽しみ。クラブメンバーの活躍も期待です!
読了日:12月26日 著者:C・A・ラーマー
魔王の島 (文春文庫 ル 8-1)魔王の島 (文春文庫 ル 8-1)感想
最終章に入った瞬間、「あ」と思いました。そうだった、最初はヴィルマン教授の講義からこの物語は始まっていたんだよね。あまりにも夢中になって読んでいたため、すっかり忘れていました(笑)。そんな訳でホラーめいた話から転調してからの展開は実に読ませるものなのは間違いありません。ただ、ただ、痛ましくて、この辺がもうなんというか、好きとは言い切れない作品にさせているんですよね。でも面白い作品で、各種ランキングに入るのも納得。著者の他の作品も是非翻訳して欲しい。
読了日:12月24日 著者:ジェローム・ルブリ
あの夜のことは・・・ (二見文庫 ザ・ミステリ・コレクション ー ロマンス・コレクション ー)あの夜のことは・・・ (二見文庫 ザ・ミステリ・コレクション ー ロマンス・コレクション ー)感想
今回は全編に渡って楽しさいっぱい、幸せいっぱいなロマンスでした。前作のヒロインの双子の弟カイルと、検事補ライリーンのロマンス。前作でツイッター・テロリストと呼ばれるようになった前科者のカイルは将来を嘱望される検事補のライリーンにとって付き合うには問題大ありの相手。でも、9年前の思い出を捨てられずいる運命の相手にどうしようもなく惹かれてしまうのは二人とも同じ。二人の掛け合いも楽しいけれど、脇を固めるサブキャラ達との絡みも楽しく、終始ニヤニヤ。ライリーンがシャツを見せる場面は目頭も熱くなるほどキュンとします♪
読了日:12月23日 著者:ジュリー・ジェームズ
白昼の悪魔 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)白昼の悪魔 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)感想
【再読】再読で伏線がその他の伏線かと思わされるものの間で自然に入っているのに改めて感心。そして各登場人物の個性さがよく分かり、また違った面白さも発見。特にガードナー夫妻がツボる(笑)。尻に敷かれているような旦那さんだけど、妻の事を「気が小さいから」などと語る場面は愛を感じます(笑)。しかしポアロのように浜辺の人達を見て「モルグに並べられている死体のよう」なんて言うやつとは友達にはなりたくないよな(笑)。
読了日:12月15日 著者:アガサ クリスティー
テロリストとは呼ばせない (ハーパーBOOKS)テロリストとは呼ばせない (ハーパーBOOKS)感想
あぁ、面白い。けど、単純に面白かったとは言えないシリーズ二作目。衝撃的なラストだった前作以上にサスペンスフルな展開で特に中盤以降は一気に読ませます。今回はジェイと不動産屋に勤めるイミーがもう一人の主人公となり、イスラム諸国と欧米諸国との人種や宗教、差別やヘイトといったものが重くのしかかるように描かれる中、今回は何よりも個の感情、愛憎が深く描かれるだけに共感値も前作以上で待ち受ける悲劇の予感に読み進めるのが辛くなる程。しかしジェイの人としての強さは何よりの希望ですね。ラストはまたも衝撃的な場面!続きを求む!
読了日:12月11日 著者:クラム ラーマン
このミステリーがすごい!2023年版このミステリーがすごい!2023年版感想
毎年買っているので今年も購入。国内編は今年も全滅。海外編も今年はランクインしたのはあまり読んでいなかった模様。10位以内は1位の『われら闇より天をみる』など5作品。なにはともあれ読みたい本が増えるのが年末恒例となりますね(笑)。
読了日:12月09日 著者:
ロンドン・アイの謎ロンドン・アイの謎感想
読後感も爽やかなYAミステリーですが、大人でも、いえ、大人だからこそ楽しめるミステリー。ロンドンの観覧車、ロンドン・アイに乗ったいとこのサリムが消えてしまい、その行方を探すのは12歳のテッドと姉のカット。テッドは他人とは違う思考を持ち理解されにくい症候群をもつ少年。そんなテッドがサリムに行方を探す過程で姉のカットと共に成長していく様子や周りの大人たちの変化が鮮やかに描かれています。しかしやはり他人から理解されにくい、話を聞いてもらえないのは悲しいね。うん、もっとちゃんと人の話を聞かないとね!
読了日:12月06日 著者:シヴォーン・ダウド
真珠湾の冬 (ハヤカワ・ミステリ)真珠湾の冬 (ハヤカワ・ミステリ)感想
これは良き!大作ですが、読んでいる間はまるで日本の冒険小説を読んでいるのかと勘違いするぐらい読みやすくもあり、翻訳ミステリーが不得意だという方にも是非お勧めしたいロマン溢れる傑作。脳裏に情景が浮かんでくるだけでなく、すっと心の奥底に響くような美しい描写に思わず没頭。また、ジョーの心の機微も含めて、登場人物の言動なども決して説明しきらずに読者に想像させるような描き方も場面場面に余韻を与えてくれ、思わず時間を忘れて読みふけりました。ところでロマンス部分に関しては女性がどう感じたかも知りたいかも(笑)。
読了日:12月04日 著者:ジェイムズ・ケストレル

読書メーター

 

 

2022年最後の月は11冊。

 

なんと言っても『真珠湾の冬』が良かった。

年間ベスト級です。

この時期に発売されるとランキング的には不利ですが、来年末のランキングに入ってきそうです。

 

その他も面白いものばかり。

『ロンドン・アイの謎』、『魔王の島』、『異常【アノマリー】』などは昨年末のランキングに入っていたのも納得ですし、『テロリストとは呼ばせない』は多くの人に読んでもらいたい作品でしたし、『あの夜のことは・・・』は心が温かくなるロマンスでしたし、とにかく楽しい読書ライフを過ごせた月になりました。

 

さて、新年最初の月、まずは昨年購入済本から読んでいきましょー。