ウイルスのパンデミックにより、治安は悪化し物資も乏しく荒廃した世界。
アメリカのある町に暮らす老人は、悪質な犯罪と公権力の横暴に脅かされながらも、娘や孫と懸命に日々を送っていた…。
政府が機能しているのかどうかも分からない世界で、住居もなく配給に頼り、娘と孫と、時には盗みを働きながら、ただ生きるための生活を送る老人。
パンデミック前の温かい記憶を思い起こしながら語る様子や、荒廃した世界で娘や孫の安全を気に掛ける様子がなんとも切なくやるせないものが。
それでも家族を守るために知恵を絞り、金バッジをひけらかす警官たちや弱者を虐げるものたちからの生活から逃れようと戦いを挑むその姿には、なぜだか胸が温かくなるものも。
世界は冷たく、老人たち家族にも決して慈悲が降りてくる訳でもありません。
老人たちが昔その行先に希望があるのか、それとも更なる苦難が待っているのかも分からないけれど、きっと希望が待っていると信じたくなるラストも良かったです。
