『凜として弓を引く 青雲篇』 碧野圭 | 固ゆで卵で行こう!

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凜として弓を引く』の待ってましたの続編です。

 

2年生となった楓は後輩からの誘いに乗り廃部となっている弓道部を復活させる事に。

 

しかし、なんか軽いノリで部活を作りだして大丈夫かなと心配にも(笑)。

 

そこで降りかかる難題に立ち向かう楓や部の仲間達は、あくまで等身大の高校生なので共感する事も多かったです。

 

かつては存在していたと言っても、今回ゼロから部活を立ち上げる事になる訳で、部の運営方や練習方、考え方や思いの違いが当然ある訳で、楓は大いに悩む事に。

 

そんな楓たち弓道部員の仲間たちが、部活を、そして弓道を通じ思い悩みながらも成長する様というのは何事にも通じるものがあり、それゆえ身につまされるような気持ちと共に思わず自分を鼓舞したくも。

 

また、何故弓道部が廃部になったのかミステリ要素も楽しめましたが、明らかになる事実に思わず涙してしまいました。

 

しかし、生徒会、楓たちの希望である弓道部を復活させるにあたり、かつて弓道部が廃部になった理由を調べるようにという宿題を出すのは、遊び心過ぎるというか、余計な事を言い出したなって思ったりも(笑)。

 

ところで楓の恋、と読んでいいのか、淡い気持ちに関しての進展はあまり無かったですね。

このあたり、今後も淡いままで描かれていくのでしょうか。

 

なにはともあれ、更なる続編待っています!