売れないロマンス作家のフィンレイは、大騒ぎする子どもたち、請求書の山などに囲まれ、もう、だれでもいいから人を殺したい気分。
そんな中、レストランで小説の執筆の打ち合わせをしていたところ、隣席の女性に話の内容を誤解され、殺し屋と勘違いされてしまう。
女性から殺しの依頼ももちろん断ろうとするも、興味本位で殺しの対象となる相手を見にいったところ…。
いやー、これはなんとも楽しい巻き込まれ型サスペンスでした!
本当に読んでいて可笑しくて可笑しくて、思わず何顔もニヤニヤしながらの一気読みでした(笑)。
バツイチで二人の子持ちの売れないロマサス作家のフィンレイ。
殺し屋と間違えられて依頼を断ろうとするも「好奇心は猫をも殺す」でターゲットを偵察に行った事から、あれよあれよと事態が転がってしまう様子が、もう実に楽しい!
しかも予想を裏切るような展開を見せるため、先へ先をと読みたくなります。
親権争い中の元夫とその婚約者、思いがけない共犯者、魅力的な男性とのロマンスの予感など魅力的な要素も満載。
とにかく一難去ってまた一難で、ツイストする展開はスリル感もあって楽し過ぎました。
しかしロマンス部分は二人の男性の間で揺れ動いたフィンレイの選択は賛否分かれそうですね。
この辺り、特に女性の意見が聞きたいかも(笑)。
ラストも「え?!」と、これまた予想の斜め上をいく場面で終わっており、続きが知りたくてたまらなくなります。
てな訳で東京創元社様、続編、待ってますよ!!
