『シャーロック・ホームズとシャドウェルの影』 | 固ゆで卵で行こう!

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作家のラヴグローヴは、クトゥルー神話を描いたH・P・ラヴクラフトが血縁であることを知らされ、そのラヴクラフトが保管していたジョン・ワトスン博士による秘められた原稿を手にする。

そこには、ワトスンはある怪事件を追う探偵ホームズと出会い、事件の背後にいる古きクトゥルーの神々との恐るべき戦いが記されていた・・・!

 

 

ホームズ×クトゥルーという設定だけで思わず買いです(笑)。

 

ワトスンが記したいわゆる正典は、実は古き神々との恐るべき戦いといった真実を隠すために描かれていたという設定で、物語は出会ったばかりのワトスンと若きホームズが怪異に立ち向かっていく冒険ホラーとして描かれています。

 

そこには、熱血漢なワトスンと若さゆえどこか未熟さも感じ取れるホームズが友情を育んでいく様子が、邪神と戦う事になる過程で、ホームズとワトスンのバディものとしてもしっかり描かれています。

 

ただ、クトゥルーについて割とあっさり情報を得て、更にそれを自身の物にしていく辺りはちょっと都合良すぎな展開でしょうか。

 

それゆえ本家、タブクラフトの描くクトゥルー神話に比べると、どうしても恐怖心が煽られにくかったですね。

 

それでも影に襲われる場面などはなかなか雰囲気が出ていましたし、モリアーティやマイクロフトといった同じもの顔ぶれもあり、ホームズがバリツや錬金術を駆使して戦う姿もまた楽しかったです。

 

本書は三部作の一作目という事で、今回出番のなかったクトゥルーの神々の登場も願いつつ、続編に期待です。