『スパイ教室08 《草原》のサラ』 竹町 | 固ゆで卵で行こう!

固ゆで卵で行こう!

ハードボイルド・冒険小説をメインにした読書の日々。


時に映画やRockな日々。またDragonsを応援する日々。そして珈琲とスイーツな日々。

 

 

 

〈スパイ教室〉シリーズ8作目で2ndシーズン完結編。

 

裏切り者の正体が分かり一通りの決着が着いたかに見えたものの、《蛇》の、そして白蜘蛛との最終決着に向けて、そして仲間を救うために動ける《灯》のメンバーはリリィ、ジビア、サラの三人のみ。

 

彼女達が死んだ筈の《鳳》のメンバーを蘇らせる策とは果たして?!

 

いやー、よく考えればそうなんだろうけど、すっかり騙され、そして驚かされる展開。

 

毎回読者を誤導させる著者の仕掛けに感服です。

 

これまで大きな活躍を見せる場面は無かったサラですが、彼女の能力を活かした策は読み応えあり、サラも自身の目標や夢が具体化していく事で成長著しかったですね。

 

それにしても白蜘蛛の、弱いからこそ生まれた強さというのも面白く、それゆえに白蜘蛛が敵とはいえ魅力的にも見えました。
 

その白蜘蛛の語った《蛇》設立の経緯と、その果てに世界はどう動くのか。

 

これから後半戦に入るとの事で益々楽しみです。


ところで本シリーズは来年アニメ化ですね。

 

アニメでアレをどう描くのか興味深いところです。