新訳版で久し振りにエドガー・アラン・ポーを。
「黒猫」は小学生の時に読んで本当に怖かったよなぁと、その時の恐怖感を思い出しました。
いま読み返してもその怖さは折り紙付きでオススメできそうですが、子供の時に読むとトラウマになりますよね(笑)。
それにしてもゴシックホラー編はやはり‟死”が全編に漂っています。
その中で「赤き死の仮面」の鮮やかな色彩、「アッシャー家の崩壊」はまさにゴシックホラーとしての様式美、「落とし穴と振り子」では現実的な恐ろしさが印象的だったりしました。
そういった中で「跳び蛙」のような痛快ともいえる復讐譚は異色な気もしますが面白かったですね。
それから詩について。
詩に関してはその良さ、違いがわかる男ではありません(笑)。
しかし「大鴉」など、日本語で朗読してその良さが分かるように訳されているとの事で、声に出して読んだという妻は確かに音読した方がより作品が理解できたような気がすると言ってました。
そして巻末の「作品解題」も面白かったんですが、なにより面白いのは、同じく巻末の「数奇なるポーの生涯」にて知るポーの生涯が、またなんというか凄かったです(笑)。
さ、続けて怪奇ミステリー編に突入です!