2022年7月の読書メーター、まとめ。 | 固ゆで卵で行こう!

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ハードボイルド・冒険小説をメインにした読書の日々。


時に映画やRockな日々。またDragonsを応援する日々。そして珈琲とスイーツな日々。

7月の読書メーター
読んだ本の数:6
読んだページ数:1836
ナイス数:259

ロボット・イン・ザ・ホスピタル (小学館文庫 イ 2-5)ロボット・イン・ザ・ホスピタル (小学館文庫 イ 2-5)感想
シリーズ5作目。今回はタングの出番が多くて、前作で欲求不満だったファンも大満足(笑)。そのタングの成長には目を見張るものが。しかし、その成長を見守るベン同様、親離れするような姿にはちょっと切なくも寂しくなったりも。とはいえタングらしさは変わらず、とっても可愛く、ボニーのピンチに寄り添う姿はお兄さんらしく頼りがいも。タイトル通り病院からみのエピソードも多く、チェンバーズ家の私生活に関しても色々ある中、タングの事について改めて向き合うベン。ベンも、そしてエイミーもやはりタングによって成長しているのです^^
読了日:07月25日 著者:デボラ・インストール
魔界都市ブルース 錦愁の章 (ノン・ノベル)魔界都市ブルース 錦愁の章 (ノン・ノベル)感想
秋せつらを主人公とした短編集〈マン・サーチャー〉シリーズ17作目。妖しくも恐ろしく欲望に満ちた魔界都市《新宿》での、哀切感漂う物語たち。この前に出た長編では人形をテーマにしていたにも関わらず人形娘の出番が無く残念でしたが、今回はその姿を見せてくれたのは嬉しいかも。その他シリーズでお馴染みの登場人物も多数登場し、シリーズのファンは安心して読めます。しかし「?」と思う展開と結末が今回はいつも以上に多かったような気が。わたしと名乗るせつらの活躍ももっと見たかったな。
読了日:07月21日 著者:菊地秀行
ボーイズクラブの掟 (ハヤカワ・ミステリ文庫 HMカ 13-1)ボーイズクラブの掟 (ハヤカワ・ミステリ文庫 HMカ 13-1)感想
ポップな感じの表紙とは裏腹に、NYの大手法律事務所にて男社会で働く女性の現実は実に醜くおぞましいものでした。主人公のアレックスがどんどん危うい方へと向かっていくものの、それを彼女が望んでいるからこそより怖さが引き立ち読み進めるのも怖くなるほど。とはいえ新人の彼女がとんでもなく大変だけれど華やかな世界で成功していくように見える様子は、まるで海外ドラマのようで面白く、他の登場人物視点の物語も見てみたくなるかも。やがて現実に直面したアレックスが、更なる厳しさに直面するも前を向く姿は清々しいものがありました。
読了日:07月18日 著者:エリカ・カッツ
フォンターネ 山小屋の生活 (新潮クレスト・ブックス)フォンターネ 山小屋の生活 (新潮クレスト・ブックス)感想
ミラノでの生活に疲れ書く事の出来なくなった著者が、アルプスの山小屋で過ごし、再び書く事ができるようになるまでを描いた回想録。著者の体験が描かれているのでエッセイのような趣きもありますが、山小屋で孤独を求めて生きるも、そこに萌芽する様々な命や山の息吹、そして牛飼い達などとのかけがえのない交流が、なんとも優しくも強い物語として読む者の胸を満たしてくれます。本書は先日一緒に山に登ってくれた知人からいただいた素敵な贈り物。『帰れない山』は未読なので是非とも読もう!
読了日:07月11日 著者:パオロ・コニェッティ
物語のあるところ ――月舟町ダイアローグ (ちくまプリマー新書)物語のあるところ ――月舟町ダイアローグ (ちくまプリマー新書)感想
月舟町の住人を相手にした著者の物語論。月舟町のお馴染みの登場人物と会話しながら、物語について語られていくエッセイのような物語のような一冊で、まずは月舟町の住人に会えるのが嬉しい。その中で、著者の想いや考え方が見えてきて、ファンには嬉しくもあり、ファンで無くとも作家の頭の中が垣間見えるようで興味深い一冊ではないでしょうか。「遠くの方に小さく見えている灯り」くらいの希望、いいですよね。そういう希望をまた見れる物語を期待したいです。
読了日:07月08日 著者:吉田 篤弘
瞳に輝く星 (mirabooks)瞳に輝く星 (mirabooks)感想
父の遺した借金の為にずっと敬遠してきたジョンに頼らざるを得なくなるミシェル。そんな彼女にジョンは別の方法で支払えと体の要求を。実は二人とも昔から互いに惹かれ合っていたものの、それぞれの理由から相手を拒絶するような言動を。けれどもミシェルが抱えるトラウマを少しずつほぐしていくジョンにミシェルが信じる心を取り戻していくと共に絆が深まっていく様子と、傷付くのを恐れ全てをさらけ出せずすれ違いを見せる様子は切なくもロマンス度を高めてくれます。終盤相手を気遣い想い合う姿に思わず目頭も熱くなる純度高めのロマンスでした。
読了日:07月05日 著者:リンダ ハワード

読書メーター

 

 

7月は6冊しか読めていなかったのは何でだろ。

 

まぁ、最後の週末の土曜は白山登山、翌日の日曜はその影響でバタンキューだったせいもありますが(;・∀・)

 

そんな7月、念願だった劇団四季の『ロボット・イン・ザ・ガーデン』を観劇できた上に、シリーズ最新作も読めたのがやはり幸せでしたね照れ

 

 

 

 

さて、猛暑が続く8月突入です。

 

今週末、8/7(日)は今村翔吾氏の講演会があるので楽しみ!

 

ちなみに同じ8/7(日)には〈全国翻訳ミステリー読書会YouTubeライブ第10弾 「夏の出版社イチオシ祭」〉の配信があるんですよね。

 

 

 

 

今村翔吾氏の講演会とちょうど時間が被ってしまい、残念ながらリアタイ視聴は叶いませんが、出演される10社のイチオシ作品は非常に気になります。

 

自分はアーカイブで自分は楽しもうと思いますが、翻訳ミステリー好きさんもそうでない方も、気になる方は是非チェックをウインク