『幸せスイーツとテディベア 』 卯月みか | 固ゆで卵で行こう!

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時に映画やRockな日々。またDragonsを応援する日々。そして珈琲とスイーツな日々。

 

 

大学生・瀬尾明理は、就職活動がうまくいかず、この日も真夏の炎天下、企業説明会の帰りに道に迷ってしまいカフェの前でうずくまってしまったところ、そのカフェ、テディベアがショーウィンドウに並ぶ『ティーサロンLeaf&テディベア工房ShinHands』の店員、市来慎に店内に招かれて店内に入ると、明理を出迎えたのは、等身大の生きているテディベアだった・・・!

 

 

 

等身大のテディベアがカフェのオーナー?!

 

主人公の明理じゃなくとも抱きついてモフモフしてくなります(笑)。

 

そしてお話に出てくるタルトタタンなどのスイーツが食べたくなるのも間違いなし。

 

物語はテディベアについてちょっとした豆知識を挟みつつ、明理とテディベア作家の槙を中心に、悩める人達をテディベアと美味しいスイーツで笑顔にするハートフルストーリーで、それらを通じて明理が成長する姿を優しく描いていきます。

 

明理がぬいぐるみ好きになったきっかけなどについて、最後は予想通りな展開を見せるのですが、そうじゃない展開になってしまうのも困るかも(笑)。

 

ちなみに、明理とテディベアのオーナーが恋仲になるお話では無いので、それを期待する人はがっかり?

 

とはいえ個人的にはテディベアのオーナーが活躍する場面がもっと欲しかったかも(笑)。

 

 

 

ところで本書は本屋さんで可愛いテディベアのイラストが目に入り、等身大の生きているテディベアという設定に心奪われて思わずお持ち帰り。

 

ぬいぐるみ好きさんは思わず手に取ってしまいたくなる一冊ですね。