『ボーイフレンド演じます』 アレクシス・ホール | 固ゆで卵で行こう!

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時に映画やRockな日々。またDragonsを応援する日々。そして珈琲とスイーツな日々。

 

 

ロックスターを両親に持つせいで常にパパラッチに追いかけられ、何度も醜態を撮られてきたルーク。
そのせいで勤務する慈善団体のパトロンをこれ以上失う訳にはいかないと上司から、まともなボーイフレンドを見付けて生活態度を改めるようにとの最後通牒を突きつけられる。
そこでルークは窮地を乗り越えるために偽のボーイフレンドを作る事になり、真面目で堅物の法廷弁護士オリヴァーがその相手となるのだが・・・。

 

 

 

ロックスターの息子であるルークと法廷弁護士のオリヴァー。

 

事情によりフェイクの恋人同士となる二人の会話がもう楽し過ぎ!

 

そして特にルークの周りには愛すべき登場人物達ばかりで、読んでいて思わず噴き出してしまう事も(笑)。

 

最初、うじうじしていたルークがオリヴァーによって成長する姿。

そして終盤にはそれが逆の形、完璧に見えるオリヴァーがルークによって成長する姿が描かれます。

 

正反対に見えた二人ですが、実は似た者同士なんですよね。

 

ルークはルークで、ロックスターの父と母を持つものの、母と自分を捨てて出て行った父とは絶縁状態。
そんな父への複雑な感情や、パパラッチを利用するために接近してきた人達によって傷ついてきた自分を守るために、身近な人さえ嫌な思いをさせてしまうルークの姿は痛々しいものもあります。

 

一方、完璧に見えるオリヴァーも自身の家族に関して問題を抱えていたり、コンプレックスを抱えていたりします。

 

そんな二人がフェイクの恋人関係を続けるうちに(実はもともと初対面の時から惹かれていたのですが)、相手の中にある本質的な人間性に惹かれていく様子がユーモアたっぷり描かれていくのですが、その様子、二人がただのルークで、そして、ただのオリヴァーである事を受け入れる様子がなんとも言えず愛おしかったです。

 

ちなみに、個人的には思ったより乙女なルークの「二階へ行ってベッドに入れ、だって?」という場面には爆笑でした(笑)。

 

ラスト、ちょっと物足りないかなぁなんて思っていたら続編があるとの事なので、その後の二人、そして二人の周りの人達がどう描かれるのか今から楽しみです。