『ハートに火をつけないで』 ジャナ・デリオン | 固ゆで卵で行こう!

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CIAのスパイ、フォーチュンはある理由のために身分を偽り、ルイジアナの小さな町シンフルで暮らす中、保安官助手のカーターとディナーに出掛ける事に。

しかしその道中、友人のカフェ店員アリーの家が火事になったことを知り、原因は放火と判明。

フォーチュンはアリーのために、カーターの制止も聞かず、年上の友人アイダ・ベルとガーティと共に放火犯を探しを始めるのだけれど・・・。

 

 

 

〈ワニ町〉シリーズ4作目ですが、いや、もう、楽し過ぎです!

 

読んでいてこんなに笑えるシリーズは近年では随一じゃないでしょうか。

 

いつものように保安官助手カーターからの制止を無視し、フォーチュンはアイダ・ベルとガーティと共に友人宅に放火した犯人を追うのですが、いよいよカーターへの想いに気付き始めたフォーチュンの複雑な胸の内を更に複雑にさせる出来事の連続に、声を出して笑わずに読めない訳がありません(笑)。

 

今後はフォーチュンとカーターのロマンス部分も加速しそうですが、フォーチュンが正体を隠した状態でのドタバタ活劇と共に更に今後が楽しみですね。

 

ただ、ドタバタ劇は楽しいんですが、フォーチュンが優秀なスパイである様子、格好いいアクションなども一作に一回は用意して欲しいかも(笑)。

 

ちなみに本国ではシリーズは20作も数えるとか。

 

シリーズ4作目の本作の設定では、フォーチュンがシンフルの町に来てからまだ3週間しか経っていないというから驚き。
たった3週間でこれだけトラブルに巻き込まれるとは、この先も思い遣られますね(笑)。

 

なにはともあれこの楽し過ぎるシリーズ、年に2作ずつぐらい翻訳されて、ぜひ本国に追いついて欲しいです・・・!