子供の頃から打ち込んできたフィギアスケートで思うような成績を残せないまま、ペアのパートナーにも捨てられたジャスミン。
そんな彼女に、スター選手であるアイヴァンから1年間の期間限定でペアを組まないかとの提案が。
ジャスミンは、犬猿の仲であるアイヴァンが相手ということで思い悩みながらも、チャンスと思い提案を受け入れるのだが・・・。
努力の塊。
そして才能もあるものの、結果が伴わない26歳のジャスミン。
選手としての将来に不安を覚えているときに、親友の兄で、数々の大会で優勝しスケート界の貴公子と呼ばれるスター選手ながら、犬猿の仲であるアイヴァンからの提案を受け入れて一年限りのペアを組む事になります。
スケートを続けるための資金もバイトしながら稼いでいるジャスミンと違い、アイヴァンの実家は金持ちで見た目もパーフェクトなアイヴァン。
子供の頃から互いを知り、口を開けば嫌味を言われ傲慢な態度をとるアイヴァンに対してジャスミンは親友の兄とはいえ毛嫌いしているものの、選手としてチャンスを掴むために、自分を抑えてアイヴァンとの練習に励むのですが、当初は相容れない二人がペアとしてなかなか上手くはいきそうにありません。
とはえ、傍からは喧嘩しているようにしか見えないやり取りが続けられる中、二人の距離が徐々に縮まっていく様子には読んでいて思わずニヤニヤしちゃいます(笑)。
アイヴァンのツンデレ具合は読者には丸見えなんだけど、もうね、二人の掛け合いが絶妙過ぎです(笑)。
好きなこに意地悪してしまうという典型的なアイヴァンですが、本人は意地悪しているという自覚が薄いところも可愛いのですが、自覚ないゆえにタチが悪いというか、それではジャスミンに気持ちはなかなか伝わらないですよね(笑)。
そんなアイヴァンがプライベートで大切にしているものの意外性というのもギャップがあって、その辺りもジャスミンが心を許していく過程で印象的です。
また、スケート選手が主人公ということで、スケート界の事象についてうかがい知れるところも読んでいて楽しいのですが、その中で女性選手がさらされている脅威といった華やかな世界の裏側の現実にはアイヴァンでなくとも胸がムカムカとすることでしょう。
個人的にはもう少し、二人が実力を発揮し出す様子などスポ根ドラマ的な場面が見たかったところです。
しかし、ジャスミンとその家族の在り方の描き方、人間不信だったジャスミンの成長といったところも見どころ満載でしたし、彼女が自身が抱えていた悩みや痛みを吐露する場面、そしてアイヴァンが愛を告げる場面など、思わず涙腺が弛む場面も多く、本当に素敵なラブストーリーでした!
著者の作品、日本に紹介されるのは本作が初めてのようですが、他の作品も是非、翻訳されていって欲しいですね。